散歩中の排尿

まず、尿検査をお受けになって、膀胱、尿道に異常がないことを確認して頂いた方がよいと思います。 ラブラドールは腫瘍の多い犬種ですので、早期の発見が大事です。それで膀胱にも尿道にも異常がないと診断を頂いた場合は、何か心の変化があったと考えることが出来ます。 縄張り意識が芽生えたとか、お散歩のコースに避妊手術を受けていない雄や雌のワンちゃんが排尿しているとか、幾つかの環境も考えられます。 よく注意して、観察してあげてください。

単純に排尿回数の増加と考えると膀胱炎などの排尿経路の問題があげられます。避妊手術後などにも影響がみられることもありますが、既に一年以上も経過していますので今回は除外して良いでしょう。
まずは尿の確認検査をおすすめ致します。
そこで大きな問題がみられないようであれば、行動学的に考えて評価していきます。
排尿の場所、回数、量や排尿時の犬の様子などの情報が少ないので断言は難しいのですが、可能性として考えられるのはマーキングです。雌でも珍しい事ではなくみられる行動です。
というのは事前に排尿は済ませていること、これは生理的な排泄は終了していることになります。
排尿機能に問題がないとなると何らかの刺激により排泄が促されていることになり、他の犬の匂いなどの刺激で自己主張としての排尿と考えます。
決まった場所やある特定の犬に対してなど条件限定でみられる場合もありますので、散歩コースを変えてみたり、場所限定であれば近づかない、気を逸らしてみるなどで解決することもありますので試されてみて下さい。