対象:ペットの医療・健康
4歳のミニチュアダックスです。1ヶ月前より下痢が続き近くの病院で抗生剤で様子をみていたのですが改善せず、様子を見ていたところ食欲も低下し、胆汁様の嘔吐も出現したため病院に連れて行きました。2キロの体重減少もあり、先生からは免疫系の腸疾患だろうという話でした。入院して、ステロイドによる治療を開始していもらい、バリウムなどの検査もしてもらいましたが隆起性病変はないとのことでした。入院して1週間になりますが、体重は200mg増加ですが、Hb:9台と低下し、TPも上昇が認められません。今の先生を信用していないわけではありませんが、セカンドオピニオンよろしくお願いいたします。
coronyanさん ( 神奈川県 / 女性 / 24歳 )
回答:2件
免疫介在性腸疾患
もっとたくさんのデータがないと正確にはお答えできませんが。 と言いますのも、下痢を判定するのはとても難しいのです。また、病名が付いても、治療もとても難しいものもあります。
まず、膵臓機能の判定が大事です。膵炎、膵外分泌不全、この2つの疾患の判定をする必要があります。これは血液から判定できます(検査センターに依頼します)。この2つが否定されたら、消化管内視鏡検査をして、様々な所から組織を採ってきて病理組織検査をします。これでバリウム検査では判らなかった胃、腸の病気が判ってきます。それでも判らないときには(しばしばあります)、今度はエコーや腹腔鏡で、肝、膵の生、腸管膜リンパなどの生検になっていきます。ダックスにはリンパ腫(リンパ系の腫瘍)も少なくありませんので、不確定なままプレドニゾロン等のステロイドを長期続けるのは避けたいところです。
急激な体重減少がを伴う、慢性の腸炎は、生命に関わることもありますので、時には輸血や血漿輸液をしたり、早急に上記の検査ができる等、レベルの高い医療が必要となってきます。
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Re:ダックスの免疫介在性腸疾患について
下痢、嘔吐は様々な疾患で発現する症状のため、お聞きした情報のみでは原因疾患の診断に不十分です。バリウム検査にて異常がないようであれば、異物や閉塞性の病変はないと思われます。 難治性の下痢では、確定診断にいたるまでに数回の糞便検査(細菌や寄生虫の確認)、レントゲン検査や超音波検査(腫瘍や異物の確認)、血液検査(貧血、炎症、臓器不全の有無を確認)、など様々な検査が必要となる場合があります。またその他、追加検査として、バリウム検査、内視鏡検査、試験開腹を要するケースもありますので、改善が認められないようであれば、追加検査を検討されてみてはいかがでしょうか?
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