対象:投資相談
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運用資産1500万円のうち、普通預金を300万円、残りの1200万円を、海外債券、海外株式、国内株式、新興国株式に分散させています。
新興国通貨(元、リアル等)のほか、ドル、ユーロも含めて、300万円のうち200万円程度をFXを利用して海外通貨で分散させようかと考えています。
なお、あくまで分散の観点からの運用で、リスク回避のためにリバレッジを利かせるつもりはまったくありません。基本は現物です。
このような運用について留意すべき点、リスクなどについて教えていただきたくお願いします。
補足
2008/05/27 21:20先生方
お忙しいところ回答を頂きありがとうございました。吉野先生への再質問と同じになってしまい、ダブったことになってしまっているのですが、追記についてもご教示ください。
皆様がおっしゃるとおり、外貨MMFを使いたいと思っています。
しかしながら、ドルやユーロなどの主要通貨はよいのですが、新興国の通貨(人民元、レアル、ルーブルなど)を扱っているものはほとんどありません。
相場を張ることが正解かどうかは別として、現在のアメリカの貿易赤字と新興国の貿易黒字を考えると長期的には必ず調整されて、通貨が切り上がる(もちろん、新興国がインフレ対策もとり、なおかつ、金融システムが安定していることが条件ですけど)ことになると思っています。
そのような状況で、1500万円の資産のうちの現金保有部分300万円について、円、ドル、ユーロなどの主要通貨のほかに、新興国の通貨を持っていることも悪くはないのではないかと思っています。
このような考えは間違っておりますでしょうか?また、人民元などの新興国の通貨を保有するには他にどのような手段がありますでしょうか。
よろしくお願いします。
初めてのFXさん ( 東京都 / 男性 / 43歳 )
回答:5件
外貨保有は投資(運用)ではありません。
はじめまして、FPの岩川です。
通貨の現物保有を基本と考えているようですが、
外貨預金、外貨MMF、FXは、通貨の現物を保有していることと全く異なります。
仮に
円やドル、ユーロ、ポンドの現金(現物)をタンス預金して、金利が受取れますか?
当然、受取れません。
しかし、よく考えてください。
外貨預金や外貨MMF、FXは、金利が受取れます。
繰り返しますが、「金利が受取れるわけです。」
「金利」は、誰かにお金を貸す(投資)見返りによって、得られるリターンです。
つまり、外貨の現物保有と思っていても、実は、債券、株式など、何かしら投資先が存在していることになります。
株式や債券は長期投資をすれば、リスクに応じてリターンの得られる可能性が高くなります。
しかし、通貨(現物)をいくら長期保有しても、投資先が存在しなければリターンは得られません。為替は、時間の経過で差益が出る可能性が高まることはありません。
あくまでも、為替の先にある投資先(債券や株式など)のリターンがなければ投資としての意味はなく、
通貨の現物を持っているだけでは、資産の保全にはなりません。
もちろん、急激に通貨の価値が変化して、たまたま、交換したい通貨との為替差益が出る場合もありますが、残念ながら投資ではなく、投機です。
とくに、新興国の通貨などは、その国の経済発展が見込まれるので、通貨を保有すると有利と考えがちですが、経済発展を見込むのであれば、債券や株式資産に投資を行うことが有利です。その国の債券や株式投資は、通貨の現物保有と同様に為替の影響を受けます。
外国資産への投資は、安全資産(タンス預金、普通預金)になるほどリスクが高くなることを理解しましょう。
回答専門家
- 岩川 昌樹
- (千葉県 / ファイナンシャルプランナー)
- FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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ドル、ユーロを基本に。
京都のファイナンシャル・プランナー、佐々木です。
レバレッジをかけないFXでの運用であれば、外貨預金や外貨MMFよりも為替手数料、スプレットで有利ですし、1000通貨単位での取引ができるFX業者もありますので200万円でも複数の通貨での取引も可能ですね。
為替リスクのあるどの商品にも言えることですが、取引通貨について、流動性が高く、相対的に安定しているドルやユーロを基本にして、情報量が少なく変動の大きな新興国の通貨の比重は小さめにしておくことは大切でしょう。
また、一時に取引せず、少額ずつ取引をしていく時間の分散も考えましょう。
回答専門家
- 佐々木 保幸
- (京都府 / 税理士)
- 税理士法人 洛 代表
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為替から債券・株式へ
初めてのFX様 バームスコーポレーションの杉山と申します。
書かれた内容には、どのような目的の投資であるのかが不明です。そのため、老後のための生活資金を充実させるためという仮定で回答します。ご容赦ください。
まず、現物で為替を保有するリスクを採るのであれば、為替のリスクに債券のリスクを加えたところでリスクの程度はさほど大きく変わりません。特に、ソブリン債であればその傾向は強くなります。
為替のリスクを採るという決心をされているのであれば、債券投資に切り替えることも考え他の一つです。積極的に新興国の成長を享受したいのであれば株式投資もあります。
また、ランドは、確かに、ここ1年で5回も利上げを繰り返していますが、高金利はインフレの裏返しです。プロの投資家はその国の魅力度を測るとき、
「無リスク資産利回り-インフレ率」
という指標を使います。南アフリカの場合であれば、「11.5%-10.6%=0.9%」
短期的には高金利通貨の為替レートが高くなるときもありますが、長期的には高インフレの国の通貨は価値が下がります。目先の名目金利に惑わされないようにしましょう。
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記事制作に関するご相談
新興国株式の割合を高めてみては。
初めてのFX様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナー(IFA)の森本直人と申します。
ご相談内容、拝見しました。人民元の切り上げは、時折話題になりますが、私個人も、新興国の貿易黒字は、拡大していく傾向を予想しております。
FXの利用については、私個人は、必ずしも否定的ではありませんが、運用が好調な時に、レバレッジの誘惑に駆られないかを心配しております。また、外貨MMFとの課税方法の違い(外貨MMFは、為替差益が非課税など)にも留意してください。
なお、FXの他に、人民元などの新興国通貨を保有する手段ですが、新興国株式ファンド(為替ヘッジなし)を買えば、間接的に、新興国通貨を保有することになると考えられます。
例えば、中国株ファンドを買えば、人民元を間接的に保有することになるはずです。この場合に、人民元の切り上げがあっても、円に対して人民元の価値が上がるのですから、単純に考えれば、プラスの影響があります。
但し、もちろん、人民元が切り上げになれば、中国の輸出企業にとっては、ダメージがあります。つまり、プラスとマイナスの両方の影響が予想されるわけです。
しかし、逆に、円に対して人民元の価値が下がるケースを想定すれば、プラスとマイナスの両方の影響を受けることは、リスク軽減の観点からは、むしろ好ましいことかもしれません。
このように、私個人は、為替相場を当てにいくことよりも、株式ファンドを中心とした国際分散投資で、長期的に世界経済全体の成長性を着実にとらえていく方法が、より有効なのではないかと考えております。
以上、ご参考にしていただけると、幸いです。
回答専門家
- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
吉野 裕一
ファイナンシャルプランナー
-
手数料など・・
はじめまして、初めてのFXさん。
''FP事務所 マネースミス''の吉野です。
もう既に投資について理解がおありだとお察しします。
FXはご存知だとは思いますが、外国為替と売買をして為替差益を狙うというものです。
取引をしない場合は、その買い付けている外貨の利率が適用されます。
ですが、為替の変動やTTS・TTBなどの手数料がありますので、その点を考慮されれば良いでしょう。
しかし、現物保有・長期保有をお考えでしたらFXでなく外貨MMFなどで運用されても良いのではないのでしょうか。
初めてのFXさん
MMFとFX
2008/05/29 01:02吉野先生
お忙しいところ、早速のご解答ありがとうございました。おっしゃるとおり、外貨MMFを使いたいと思っています。
しかしながら、ドルやユーロなどの主要通貨はよいのですが、新興国の通貨(人民元、レアル、ルーブルなど)を扱っているものはほとんどありません。
相場を張ることが正解かどうかは別として、現在のアメリカの貿易赤字と新興国の貿易黒字を考えると長期的には必ず調整されて、通貨が切り上がる(もちろん、新興国がインフレ対策もとり、なおかつ、金融システムが安定していることが条件ですけど)ことになると思っています。
そのような状況で、1500万円の資産のうちの現金保有部分300万円について、円、ドル、ユーロなどの主要通貨のほかに、新興国の通貨を持っていることも悪くはないのではないかと思っています。
このような考え方は間違っているでしょうか?
初めてのFXさん (東京都/43歳/男性)
(現在のポイント:-pt)
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