猫の去勢

不妊手術を受けた猫(オスメスを問わず)が肥満傾向にあるのは本当です。特に4,5歳の成猫になって手術を受けた場合に起こりやすいと言われています。しかしながら糖尿病は別です。当院には11Kgの超肥満の去勢オスがいますが、全く糖尿病ではありませんし、4Kgのスフィンクスのオスでも糖尿病でインスリンの投与を受けているものもいます。体重のコントロールはフードの選択、飼い主の意識で十分対処できますので、去勢手術は早く受けるほうが賢明だと思います。マーキングを始めたオスの場合は 手術後も10%近くの猫ちゃんはマーキング癖が残ると言われています。

猫がストレスを感じることはあまり良くありません。早めに去勢をしてあげたら良いと思います。肥満は食事などを飼い主さんが注意してあげてください。

雄猫においてマーキングは去勢をすることで予防することが可能です、また攻撃行動も発情に関連して起こったものであれば去勢によっておさまってくれるかもしれません。

肥満や糖尿病が起こるといわれたそうですが、確かに去勢手術後に太ってしまう猫は比較的多くいるように感じられますが、原因として
1.去勢によって活動性が低下し消費カロリーが減る。
2.避妊去勢の時期は成長期と重なるので、体が出来上がってくるともに基礎代謝量が落ちてくる。
などが考えられています。いずれにしろ、食事管理によって防ぐ事が可能です。

去勢に関しては、遅くて手遅れということはありませんし、むしろ発情してしまう事によって多くのストレスを受けていると思われます。早めに手術を行なってあげて下さい。