対象:ペットの医療・健康
13歳のヨーキー、体重1.2kgです。先日ゴハンを全く食べなくなり病院へ。尿毒症との診断で、舌炎が酷い為に食べ物を受け付けなかったようです。血液検査の結果、クレアチニンが標準値なのに対しBUNが130mg以上(計測不能)という異常値。点滴を3日続けてやっとBUNが46まで下がり安心していた所、極度の貧血になり輸血。輸血後の経過が良く、その間に舌炎の状態も良くなり自力で食事を取るようになりました。かなりの食欲で吐く事も一切なくフラついていた足元もしっかりしてきました。にもかかわらず再検査でBUNの値がまた高くなり130以上…。クレアチニンは標準値です。病院に預かってもらって点滴…というのがストレスになってる感じなのでBUNを下げる薬と抗生剤で様子を見ています。どういう病気等が考えられますか?
ぢぇいさん ( 北海道 / 女性 / 32歳 )
回答:2件
クレアチニンとBUNのバランス
BUNの上昇を、尿毒症といいますが、大きく分けて3つに分かれます。場所によるもので、腎前性、腎性と腎後性です。
腎前性の尿毒症には心臓病、アジソン症、脱水、消化管出血とショック状態などが多くあるものです。腎性は腎臓が通常悪いのでクレアチニンも上昇しますし尿検査で尿比重が下がります。腎後性も腎臓より後ろの臓器例えば膀胱などに石が詰まったり、事故で膀胱が破裂しておしっこが体に漏れたりするのでクレアチニンが上がります。
この子の場合は可能性として腎前性ではないかと思われます。年齢的には心臓が悪いことも、アジソン症も考えられますが、貧血があったということから消化管からの出血もつよく考えられます。舌炎からとか他の胃とか小腸から出血はなかったかが問題です。通常消化管の出血は高いBUNと高い総蛋白の値を示します。クレアチニンは正常です。もちろん心臓が悪く食べなくて脱水になっても同じ様にはなりますが、貧血はさほどひどくはなりません。
だいたいこの程度が良くある疾患です。
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RE:クレアチニンとBUNのバランス
ご質問の内容から第一に、重度の慢性腎不全が予測されます。BUNが大きく上昇しクレアチニンが上昇していないことは筋肉量の少ないやせた個体で認められることがあります。貧血や口内炎も腎不全の可能性が高いと思われます。しかし貧血に関してはBUNの上昇を伴うものでは消化管からの出血も可能性としてあげられます。糞便に血液が認められたり、便の色が黒くなっていないかなどで確認する必要はあります。
腎不全の場合、検査項目として血中の電解質、リン、カルシュウム、また尿比重等の値も参考にしなくてはなりません。
再度その点は確認する必要があるかとは思います。
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