問題行動に対する治療や改善方法についての是非
2023/05/28 15:39私は普段お世話になっているドックトレーナーさんがいます。ある時期から家族に対して唸りその後ギャンギャンなきつつ尾噛みしながらその場を1-2周周ります。発生する場面としては愛犬が眠そうにしていたり、寝ていたりする際に物音や足音が聞こえたりすると起きます。人と同じフロアにいなくても起きたりします。しっかり覚醒している場合にも、頻回ではありませんが、やはり足音や人の行動に伴って出る音がすると発生します。無い日もありましたが去年冬から毎日起きます。起こる場面などは観察で分かってきました。と同時にトレーナーさんに動画を添えて相談したところ、権勢症候群かつ不信感があるように見えるため、隔離作戦なる方法をとるように指示受けしました。これは、暫くの間、最低限のケアを除き徹底的に無視し犬に群れから外す。支配も被支配もされない存在、扱いをすることで寂しい気持ちを芽生えさせ、折をみて戻した時に良質な基礎訓練を行うことで関係改善を目指すものです。そのトレーナーさん自身はαシンドロームや主従関係を完全に否定する訳でも積極的に肯定するわけでもありません。犬と人間が闘ってもフィジカルでは負ける、メンタル面で犬をフォロワー側の存在にさせるそうです。とは言えこれはかなりお互いにストレスフルな状態になるため、やるなら中途半端はダメ、徹底的に!と。我が子については隔離作戦は有効に見えるとのこと。ただ私自身、国内外の専門家の論文や書籍(主に体罰否定、主従関係など無いなど)を読んだりして知識を増やしてきました。かえって、この隔離作戦をした後の弊害は起こらないか、或いは意図的に隔離作戦なるメンタルを追い込む方法以外にできる方法は無いのかを知りたく質問致しました。私自身、素人ですが体罰否定派。褒めながら犬の学習理論に基づいて問題行動だと私が考える先の唸り尾噛み周回を減らしていき人間社会にある不安感を軽減してあげたいと思っています。その中で更なる不安、ストレスを与えて改善に向かうという主旨の療法をすべきか否か迷っています。ご意見を頂ければ幸いです。
よしちゃー。さん ( 東京都 / 男性 / 45歳 )
回答:2件
トレーナーによって対応は変わる事象だと思います
ご質問ありがとうございます。
ある時期から家族に対して唸りその後ギャンギャンなきつつ尾っぽを噛みながらその場を回るんですね。私の意見としてはストレス、不安(不信感ではありません)、が原因だと思います。
権勢症候群はもっと、飼い主さんに対して攻撃的で飼い主さんがワンちゃんに何かをしようとしたときに、攻撃反応が出ていきます。
わざわざ隔離をしなくてもいいのではないのかな?というのが私の見解です。
私であれば、朝起きてきても「何も言いません」、お散歩へ行くときは「お散歩行こうかーと喜んでいきます」、ご飯をあげるときは「お座りをさせてよし、と言って置きます」、触って欲しそうに近づいてても「触りません」、こちらから呼んで近づいてきたときだけ「少しだけかまいます」。そういう接し方でも人間有利な接し方になりますよ。人間が能動的に接して、ワンちゃんが受け身であることが大事です。決してワンちゃんの能動的な態度に人間が受け身にはなりません。近くに来てくれたら、撫でてあげたというのも人間が受け身になっています。
ワンちゃんを同じ姿勢のままで30分抱っこを続けることはありますか?もしないようでしたら、やってみてほしいです。もし放してほしくて暴れるようであっても放さないように、抱きしめてくださいね。もし、噛んでくる可能性のある子であれば、リードをつけて、椅子やソファに座って半分くらいの長さで手に持ち、どこかへ行きたそうにしても持ってるだけです。人が入ってきて、その方のところへ行きたがっても、手に持ち、行けません。とにかく、思い通りにできない経験をさせてあげてください。思い通りにならないことがストレスになるならば、そのストレスは必要なストレスです。
いつもの環境で唸っているとかぐるぐる回り始めても何も対処しないでおいておきましょう。1日中回っていることはないでしょうから、やめるはずです。何も言わずに、いつの間にか回るのをやめてくれたら、ワンちゃんを喜ばせてあげてください。おやつが好きなのであればあげてもOKですよ。撫でたり触ったりするのはやめておきましょう。私が思うに喜んでいないと思います。
評価・お礼
よしちゃー。さん
2023/05/29 13:45ご回答ありがとうございました。
ご助言のおかげで、犬の学習理論や行動学の観点からアプローチして矯正できるかもと考え直すことができました。
アドバイスありがとうございました。
回答専門家
- 安藤 智洋
- (奈良県 / しつけインストラクター)
- 出張トレーニング トイ・トイ・トイ 代表
犬の性格を配慮したトレーニングを犬好きトレーナーが指導します
飼い主様からいろいろお話を聞かせて頂きそのお宅のワンちゃんを知ります。一緒に練習をしていき、ワンちゃんが変わっていくたびに飼い主様の笑顔が増えることがうれしいです。愛犬に困らされて険しい顔をしているよりもいつも笑顔でいれたらいいですね。
RE:問題行動に対する治療や改善方法についての是非
ご質問ありがとうございます。
愛犬が眠そうな時に、物音や足音が聞こえると、家族に唸って、吠えながら、くるくる回るという行動が出るということですね。それに対して、専門家から、隔離を勧められたのだが、その方法で良いかどうかというご相談でよろしいでしょうか?
以前、柴犬と、ゴールデンでそのようなケースを扱ったことがあります。権勢症候群(αシンドローム)ではなく、眠い時にも人間に触られたり、かまわれるのが嫌で、嫌悪、不安や葛藤が出ていたようです。どちらのケースも、眠い時はケージか、クレートの中で寝かせるようにして、飼い主が見たり、触ったりしないようにしてもらっているうちに、犬は安心して寝られるようになり、問題行動は無くなっていきました。
現在は、飼い主の体罰によって犬の攻撃性が出るケースよりも、愛犬を見過ぎ、触りすぎ、かまいすぎで犬が安心してリラックスできないことで、イライラして出てくる攻撃性が増えてきているように感じます。
権勢症候群のための隔離作戦というよりも、犬に構われない時間、触られない時間とスペースを作ってあげることが大切だと思います。そのために犬の個人的スペース、つまり、サークルやクレートを設置して、その中で寝かせるという習慣を作ってあげることをお勧めします。そして、物音や足音に対して順化トレーニングをおこな必要があると思いますが、それは専門家の指示に従いながら、行うことをお勧めします。
評価・お礼
よしちゃー。さん
2023/05/29 14:00ご回答ありがとうございました。モヤモヤしていた部分についてピンポイントでお応え頂きありがとうございます。権勢症候群という指摘を受け、その視点で愛犬を観察するとどうしても腑に落ちませんでした。人間でも眠い時に騒がしくされたら苛立ちます。愛犬はグルグル周回しますが、これまで噛んだりしてきませんでした。愛犬はその苛立ちの自己表現をしているだけではないだろうかと、ずっと考えていました。トレーナーさんからは否定されましたが。でも私には歯磨き、顔周りのケア、ブラッシングさせてくれますから、益々分からなくなっていました。「権勢症候群というより」、、という視点からアドバイス頂けたことが嬉しかったです。
回答専門家
- 千田 純子
- (千葉県 / 獣医)
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
千田 純子が提供する商品・サービス
愛犬や愛猫を理解し、困った行動を改善するお手伝いをしていきます。
犬や猫の行動にお困りの飼い主さんにアドバイスしています。
(現在のポイント:-pt)
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