私は人間嫌いです。
人間嫌いを治せなくても軽減させるにはどうすればいいか
アドバイスが欲しいです。
今まで常になぜ人間嫌いになったか、どうすれば改善できるかを考えて実践してみましたが
どうしても治りません。
具体的には、信用できる人以外の他人は嫌な奴と思い込んでしまいます。
それは経験からきていて、歩いていてわざと避けずにぶつかられるとか、
歩道を歩いていたら自転車でつっこんでくるとか、
列にならばず横入りするとか、そういう人にしょっちゅう遭遇しては我慢して
心の中で怒っているうちに、赤の他人を
「どうせ人に迷惑をかける嫌な奴だろう」と見ただけで思い込むようになりました。
さらに、人に迷惑をかける嫌な奴=自分は何も悪くないと思っている=性根が歪んでいる
悪人と決めつけるまでになりました。
全く見たこともない、すれ違いの他人をです。
なぜすれ違いの赤の他人をそこまで思うかというと、過去に
嫌な経験をさせた人と容姿が似ているとか、顔が意地悪そうに見える人だからです。
このような原因をわかっていても、思い込みは変えようとしてもなかなか変わらないので
人間嫌いがなおりません。
何か良い方法はないものでしょうか。
japa14さん ( 神奈川県 / 男性 / 44歳 )
回答:1件
頑固な「思い込み」も、論破し続けば変えられることがあります
はじめまして。心理カウンセラーの田尻と申します。
ご相談内容を私なりに整理させていただきますと、過去に外出先で何度も見ず知らずの人に不快な思いをさせられて来たためか、いつしか嫌な経験をさせた人と容姿が似ているとか、顔が意地悪そうに見えるだけで、その人が悪人に思えて仕方がなくなってしまった。
しかし同時に、そうした考え方は「思い込み」であることにも気づいていらっしゃるということでしょうか。
(もし違っていましたら、遠慮なく訂正していただいてけっこうです)
japa14さんのような「思い込み」をなかなか修正できなくてお困りの方に有効な方法の一つに、論理療法と呼ばれる心理療法があります。
これはご自身の中の頑固な考え方の癖を、(あくまで比喩ですが)もう一人の自分が論破し続けることで考え方を徐々に変えていく方法です。
具体的には、例えば道を歩いている人から特に不快な思いをされたわけではないのに、その人のことが悪人に思えて仕方がなくなってきたら、その考え方に対して(心の中で)「そんな考えは思い込みに過ぎない!」などと否定してしまうのです。
こうした行為を辛抱強く続けていけば、やがて自分が望む方向に考え方が変化していくというのが論理療法の想定です。
もしご興味がありましたら、この方法を開発したマーティン・セリグマンの『オプティミストはなぜ成功するか』という本をご覧ください。
また思い込みを論破する際には、その考えが思い込みに過ぎないことを確信できればできるほどモティベーションも高まることが予想されます。
そこで論理療法に取り組む前に、もう一つ別の提案をさせていただきます。
時間に余裕がある時でけっこうですので、外を歩きながら(可能な範囲でかまいませんので)道ゆく人々を観察し、その人が悪人か否かを、印象ではなく「行為」によって判断しカウントしてみてください。
そうすれば世の中の何%くらいの人が、実際に悪人なのかが分かるはずです。そしてその明らかとなった数値と、日頃japa14さんが他人に抱いている印象とを比べてみてください。
その開きが大きければ大きいほど、ご自身の印象が思い込みであることが、より実感できるはずです。
以上、今回の提案がjapa14さんのお悩みの解消に少しでも役立ちますと幸いです。
評価・お礼

japa14さん
2022/10/28 14:11回答頂きましたのに返答が遅くなり失礼いたしました。
おっしゃる通り、思い込みということも分かったうえでもこの思考が変えられません。
実は倫理療法は試したことがあります。しかし頑なすぎるのか、もう一人の自分が
「そんなことはない」と言うと逆に「でもよく考えればそんなことある」と否定する
ので、論破できない自分がいます。思い込みの自分の方が正しいみたいに。
(最初に書いたように自分の考えは間違っているという認識はありますが自我は…)
ただ論破できなかったらすぐ折れてやめてしまうのはあるので、根気よく続けてみます。
もう一つの「他人の行為を見比べる」ですが、つい他人の悪い行為を探すように見て
しまうので重症だと思っています。例えば、向こうから歩いてくる人がよけずに
ぶつかってくるかどうかしか見ない感じです。ぶつかってこなければ良かった。
ぶつかってきたらやっぱり嫌な奴だったと腹が立つというものです。
こうしてみると私は人が少しでも自分が不快になる行為をしてくると怒りが沸くようで、
その経験が多いから常に他人を疑って見ているようです。
回答をありがとうございました。
田尻 健二
2022/11/03 19:14japa14さん
評価のコメントありがとうございます。
また返信が遅くなりまして申し訳ございませんでした。
>論破できなかったらすぐ折れてやめてしまうのはあるので、根気よく続けてみます。
はい。心理療法の効果には、エビデンスと呼ばれる実験で確かめられたデータのほかに、その心理療法の効果を信じる度合いや、モティベーションなども影響を与えると考えられます。
ですので「根気よく続けてみたい」というお気持ちがある今のjapa14さんには、かつて試したとき以上の効果が期待できるのではないでしょうか。
陰ながら成功を祈っています。
>つい他人の悪い行為を探すように見てしまう
>こうしてみると私は人が少しでも自分が不快になる行為をしてくると怒りが沸くようで、
その経験が多いから常に他人を疑って見ているようです
いろいろと気づきがあったようですね。
考えや行為を変えるためには、まずその状態に「気づける」ことが何より大切です。
なぜならそのことに無自覚なうちは、偶然変化する可能性はあるかもしれませんが、少なくても意識的に変えることはできないためです。
ですのでjapa14さんは、変化に必要な最初の段階をすでにクリアされているようですし、またそのための高いスキル(自己洞察力)をお持ちのようです。
これからもそのスキルを有効に活用しながら、根気強くご自身の望む方向に変えていってください。
回答専門家

- 田尻 健二
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- 心理カウンセラー・産業カウンセラー・夢分析家
お望みの人生の変化への効果的なお手伝いが私の仕事です
お客様のお悩みの解決や心理的な苦痛の解消・軽減のお手伝いだけでなく、お客様が望まれる人生の変化への効果的なお手伝いができたり希望を持っていただけるようなカウンセラーでありたいと思っています。専門領域は自己愛です。
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