要求吠えについて

クレートトレーニングを一からなさることですね。

クレートトレーニングとは、飼い主がハウスと指示するとハウスに嫌がらずに入り、成犬であれば８時間程度（いざというときは１２時間程度）待機できるようにするトレーニングです。

ご質問にはケイジとありますが、クレートトレーニングはケイジでも同様の手順で進められますので、ぜひなされてみてください。

手順は拙書「犬は知的にしつける」
[[http://www.amazon.co.jp/gp/product/4902584255/
では121ページから５ページに渡って、
拙者監修のベネッセのいぬの気持ち別冊「子犬を仲良くなる育て方（しつけ編）」
http://www.amazon.co.jp/dp/4828856722
では24ページから６ページに渡って説明しています。

文字数制限のあるこのお答えでは説明しきれませんので、ぜひいずれかをご参考にしてください。

ちなみに、ご質問ではケイジとありますが、この手のご質問では、サークル、ケイジ、クレートをごっちゃにしているケースが良くあります。

ケイジは犬を中に入れ搬送出来ることが可能で、中がよくわかる仕組みのものです。

クレートとケイジの違いは、中を見せる仕組みか、見せにくくしているかの違いです。

サークルは中に床と屋根がついているものもありますが、犬を中に入れての搬送は考えられていません。

もしサークルなどとお間違いであれば、トレーニングは必ずクレート、またはケイジで進めてください。

最後になりますが、訓練としつけは根本的に異なります。
訓練所や訓練士に相談しても、彼らは「しつけとは何か」という根本的な理解から出来ていないことがほとんどです。

ぜひ、飼い主にしつけの仕方をアドバイスすることを得意としているJAHA認定のしつけインストラクター
http://www.jaha.or.jp/contents/modules/newdb2/top.php?id=1
（福岡には２名います）にご相談なされることです。

本来犬は夜眠ります。
それが、数時間ごとに起きて要求吠えをするのであれば、エネルギーが余っているのかもしれません。

お留守番が長いことを心配されていますが、帰宅後にただリビングにフリーにしていても、犬は満足しませんよ。お散歩に行ったり、家の中で遊びやトレーニングをしたり、といった時間を密に作ってください。
「密に」というのは、頭を使わせることで果たせます。
ゲーム感覚で楽しみながらしつけに取り組んでみてください。

また、留守番中にも一人で熱中して遊べる環境にしてあげて下さい。大きめのガムや骨、食べ物を詰めるタイプのおもちゃなどを与えるのがオススメです。

夜間の吠えは声をかけるだけで止むのですか？それならベッドサイドで寝かせ、鳴き始めたら「トントン」とケージの屋根を叩き、手の匂いを嗅がせてやり「ここにいるよ」と教えて下さい。安心して寝てくれるならそれでよし、逆にひどく鳴き続けるならやはり無視すべきです。

夜中に吠え続けてしまうのは、「要求吠え」というシンプルな問題ではなく、四つ葉のクローバーさんとワンちゃんとの関係（接し方）が関わっている問題だと思います。

文章から察すると、長時間留守番をさせていることに罪悪感を感じているようですが、まずそのことはあまり気にしないでください。
西川先生もおっしゃっていますが、働いていて長時間留守番をさせている方はたくさんいます。
そして、そんな生活でも問題なく過ごしている方もたくさんいます。

厳しいことを言うようですが、長時間留守番させることは飼う前から分かっていたはずです。
ですからそのことに対しては、「留守番の長いうちだから仕方ない」と割り切ることです。
四つ葉のクローバーさんが抱えているような問題は、ほとんどが飼主さんがワンちゃんに対して「申し訳ない」と感じていることが原因で起こります。

「一緒にいる時間が長ければ長いほど良い関係が作れる」という訳ではありません。
少ない時間でも、愛情を持ってしっかりと信頼関係を築けば問題はありません。

とは言え、具体的にどのように関係を築いたらよいのか分からないと思いますので、自宅に来てアドバイスをしてくれる専門家を探してください。
※預けるタイプの所（訓練所等）では、家での様子や関係を見てもらえないので避けた方が良いです。

お留守番が長く一緒に過ごす時間が短くても、焦らずに取り組めば大丈夫です(^_^)
良い専門家の方が見つかることを願っています。