対象:ペットの医療・健康
14歳の柴犬のメスです。3日前の夜、突然足がふらつき歩けなくなったのですが2、3時間するとまた元気になったので安心していたら、翌朝またふらついてうまく歩けなくなりました。近づくと震えています。
よく見ると首も傾いていて、ごはんは食べたり食べなかったりです。2日前に一度だけ嘔吐しました。ときどき起きてはふらつきながらも自力で歩いて水を飲んだりしています。震えは朝だけで今は治まっています。
今日病院で見てもらったら前庭疾患だろうと診断されました。
眼振は左右に振れているが仰向けにすると上下に振れるので脳が原因の可能性が高いと言われました。
ただし、脳梗塞なら自然に回復するし、脳腫瘍の場合はMRIの診断が必要で診断ができても手術ができない場合が多いとも言われました。
とりあえず様子を見ましょうと言われているのですが、辛そうだし手遅れになったりしないか心配です。
アドバイスをよろしくお願いします。
nikusanさん ( 東京都 / 女性 / 45歳 )
回答:1件
Re:犬の前庭疾患
症状として斜頸、眼振、嘔吐、運動失調が認められることから、前庭疾患の可能性が疑われます。
前庭疾患には、中耳炎を原因や特発性に起こる末梢性前庭疾患と脳梗塞、脳腫瘍、髄膜脳炎などを原因とする中枢性前庭疾患があります。
今回は仰向けになったさいに垂直眼振することからも、かかりつけの病院で診断されているように中枢性前庭疾患が疑われます。
たしかに脳梗塞の症状は初期対応が適切であれば、2,3週間で徐々に改善するといわれています。
髄膜脳炎の場合、感染性、免疫介在性とわかれ、免疫介在性の肉芽腫性髄膜脳脊髄炎や壊死性脳炎などは症状が急激に悪化することがあるので注意が必要です。
脳腫瘍では放射線治療や外科手術が原因療法としてあるが、外科的に切除することが困難な場合が多く、脳圧降下剤や抗てんかん薬、ステロイド剤を使う対症療法のみ行われることも多いです。
中枢性前庭疾患が疑われますが、原因が脳梗塞でない場合、神経症状が悪化する危険性がありますので、頭部MRI撮影、脳脊髄液検査を行うことで、診断をつけ、症状に見合った治療を行っていくことをおすすめいたします。
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