新築戸建住宅の引き渡し後の解約について

くろべーさんへ

はじめまして、個別相談専門のファイナンシャル・プランナーとして活動しています、
渡辺と申します。

『新築の建売住宅を購入し、引き渡しも終了し、引っ越しするのみの状況です。』
につきまして、

くろべーさんがご記入されているとおり、
既に売り主さんから住宅の引き渡しが完了しているということですから、
建売住宅は売り主からくろべーさんに所有権の移転登記も完了して、
持ち主は建売住宅の売り主さんからくろべーさんに移転していることになります。

よって、建売住宅の売り主さんとの間で締結していた建物付不動産売買契約は、
既に完結してしまっていますので、

契約の解除ではなく、仲介業者さんに依頼して、
くろべーさんが売り主になって、
改めてくろべーさんが購入した建売住宅を購入したい方を探すことになります。

建売住宅など不動産の場合、
契約をしたときには気づかなかったり、
後から気になることが見つかったりすることもありますので、
そのような状況になってしまった場合に、
気になる点も含めて納得できるかどうかと言うことになってしまいます。

そのうえでどうしてもくろべーさんが購入した建売住宅に住むことに関して、
どうしても我慢できないということでしたら、
資産価値が下がらないうちに、
少しでも早く対処することをお勧めします。

以上、ご参考にしていただけますと幸いです。
リアルビジョン 渡辺行雄
http://www.fpreal.jp/

不動産コンサルタントの森田と申します。
「くろべー 」様のご質問にお答えします。

生活の三要素と言われる「衣・食・住」の中で、一番高額なものは
やはり住ということができます。

私たちがこの「住」としての不動産を取り扱う際に一番気を付ける
ことの一つに購入されるお客様の意思の確認事項がございます。

衣類や食料品は当たりはずれによって仮に廃棄処分にすることがあ
ったとしてもそれほど大きな痛手となることは無いでしょうが住宅
となると話は違ってくるからです。
多くの場合、住宅ローンを利用して長期間に亘る借入金の返済をし
てゆく訳ですからその思い入れもひとしおと言えます。

また土地の所有権移転により名義が変わり、建物は新たな表示がな
され所有権を明示する保存登記により土地と併せて抵当権の設定登
記がなされて権利の実態が明示されてきます。

「くろべー」様の場合も同様に、所有権が移転された状態にあり、
仮に住宅ローンをご利用されているとすれば、これに加えて抵当権
の設定もなされていると思います。

表面上は一戸の何の変哲もない住宅という外観でありながら、実態
は色々な権利が付着した状態になっていることになります。

ご質問の趣旨からいたしますと、新築の建売住宅を購入し、引渡し
も終了されているということですので、まずはもう一度、今後お引
渡しをうけた新築住宅にお住まいになる気持ちがどうなのかをご判
断してみてください。

もしご質問文の通り、今後もお住まいになるお気持ちが無くなって
おられるのであれば次のことをお勧めします。

できるだけご信頼できる方や不動産業者にご相談されて転売される
手続きを取ってみてください。
ご不安やご心配を少なくする観点でも宜しいと思います。

もし販売された業者様が「くろべー」様のご意向を汲んで買い戻し
て頂ける業者様であれば別ですが、実際には転売という手続きを取
らざるを得ないというのが現実的だと考えます。

不動産購入は他人から強制されるものではなく、自己の意思と責任
で行う法律行為です。

将来的にしっかりした意思と判断によりご満足のゆく住宅に巡り合
われることを期待しております。