対象:リフォーム・増改築
先日約2カ月にわたるマンションのリフォーム工事が完了しましたが、細かい部分であまりにも気になることが多く、既に手直しをしてもらっている状況にあります。
今回、60平米弱のマンションの全面リフォーム(スケルトン解体)を二級建築士の方に担当して頂きました。現場管理もして頂きましたが、とにかくチェック漏れが多く、指摘するのも不快になってきてしまいました。こうなると疑心暗鬼になってしまい「あそこもミスがあるんじゃないか?」と・・。「現場管理」とは、職人が施工したものを施主に代わって細かくチェックすることも管理の一部ではないのでしょうか?気になる点の大きなところでは下記の通りです。
* システムキッチン(I型フラットオープンでコンロ側が壁付けのもの) D750mm
> 化粧パネル固定用上アングルの取付なし。建築士の方に確認したところ、組立説明書に記載がなかった為、取付漏れに気づかなかった。残った部材は、配管の配置のし方が特殊!?だったので、その留め部材として使用してしまったとのこと。(ちなみにTOTOから手配された方によるキッチンの設置ではありません。)
> 人大カウンターが壁に完全に垂直についていないのか、パネルが床から垂直についていないのか、パネルから飛び出る人大カウンターの幅が一定でなく3-4mmの誤差がある。
* 玄関のタイルが1枚だけ上がり框より前に飛び出ている。建築士の方に確認したところ、外国から輸入したタイルは、厚みなどタイルの仕上がりが日本のもののように正確ではないためとのこと。それでも上がり框より出ないようにタイルを加工するなりして調整するのがプロだと思ったのですが・・。
* ショーケースがオーダー通りに出来上がっていない上に、上下の巾木を間違って逆に取り付けている。(下の巾木からかませ板が丸見えに・・。)
* 上吊引戸のレールを設置するところの部材の一部が、割れてしまったものをそのまま取り付けてある
* 洗面化粧台の底面の、配管確認用の穴が大きすぎて表に穴が見えてしまっている
* 珪藻土の厚みが1mm
* ペアガラスの障子脱落を防ぐための外れ止め固定がされていない。部品がそのまま放置
挙げたらきりがなく、そこかしこに「これくらいの汚れは」とか「1-2mmのズレくらい」みたいな手抜きが見てとれて、がっかりしています。建築士の方の管理とはこんなものなのでしょうか・・・。
Gontaroさん ( 東京都 / 女性 / 43歳 )
回答:1件
曽根 省吾
一級塗装技能士
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一級建築士さんと施工の質はまったく別物です。
まず一級建築士さんにトンカチを持ってもらって、リフォーム工事をさせたら大変なことになります。
建築士さんは、職人ではないので生の現場施工自体に関しての対応はできません。
これは私の本業であるところの塗装でも同じです。
職人より断然に豊富な知識をもっていても、ではそれを実際に現場で活用してと建築士さんに頼んだとしても、素人同然になります。
頭の理解では知っていても、刷毛やローラーでの塗り方はわかりません。
これと同じで建築士さんは、現場サイドに指示することはできても、実際の作業は職人の経験と腕に頼ることになります。
テレビ番組のビフォーアフターもしかりで、すぐれた職人さんがいるからこそ、建築士さんの能力もはじめて生かされます。
従いまして、どんなにすぐれた設計でも、職人さんの腕に不安があれば、質がよくないリフォームとなる可能性が高くなってしまいます。
中には建築士の資格を持っている職人さんもいますが、それはかなり稀です。
当然ながら設計や完成イメージ、建築に関するマニュアル的知識は豊富です。
しかしながら机上知識と施工経験はやはり違います。
建築士さんの専門分野と職人の専門分野はまったく別と考えてください。
たとえば洗面化粧台やキッチンやお風呂などの商品自体のことや、設計、納まりなどは建築士さんが担当しても、実際に穴を開けたり部品を取り付けたりするのは職人さんです。
完成図や材料のことは理解していても、施工の過程は職人さん担当なので、ご質問内容にあるように手抜きにあたるような作業は建築士さんには正確に回答ができなかったのが本音でしょう。
それよりも職人さんや施工担当者に聞く方がベターではないでしょうか。
補足
これを見ている建築士さん、不愉快に感じたらごめんなさい。
(現在のポイント:-pt)
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