対象:リフォーム・増改築
曽根 省吾
一級塗装技能士
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一級建築士さんと施工の質はまったく別物です。
まず一級建築士さんにトンカチを持ってもらって、リフォーム工事をさせたら大変なことになります。
建築士さんは、職人ではないので生の現場施工自体に関しての対応はできません。
これは私の本業であるところの塗装でも同じです。
職人より断然に豊富な知識をもっていても、ではそれを実際に現場で活用してと建築士さんに頼んだとしても、素人同然になります。
頭の理解では知っていても、刷毛やローラーでの塗り方はわかりません。
これと同じで建築士さんは、現場サイドに指示することはできても、実際の作業は職人の経験と腕に頼ることになります。
テレビ番組のビフォーアフターもしかりで、すぐれた職人さんがいるからこそ、建築士さんの能力もはじめて生かされます。
従いまして、どんなにすぐれた設計でも、職人さんの腕に不安があれば、質がよくないリフォームとなる可能性が高くなってしまいます。
中には建築士の資格を持っている職人さんもいますが、それはかなり稀です。
当然ながら設計や完成イメージ、建築に関するマニュアル的知識は豊富です。
しかしながら机上知識と施工経験はやはり違います。
建築士さんの専門分野と職人の専門分野はまったく別と考えてください。
たとえば洗面化粧台やキッチンやお風呂などの商品自体のことや、設計、納まりなどは建築士さんが担当しても、実際に穴を開けたり部品を取り付けたりするのは職人さんです。
完成図や材料のことは理解していても、施工の過程は職人さん担当なので、ご質問内容にあるように手抜きにあたるような作業は建築士さんには正確に回答ができなかったのが本音でしょう。
それよりも職人さんや施工担当者に聞く方がベターではないでしょうか。
補足
これを見ている建築士さん、不愉快に感じたらごめんなさい。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
先日約2カ月にわたるマンションのリフォーム工事が完了しましたが、細かい部分であまりにも気になることが多く、既に手直しをしてもらっている状況にあります。
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Gontaroさん (東京都/43歳/女性)
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