対象:ペットの医療・健康
長文になります。すみません。
15歳雄猫(シャム系長毛)
1週間ほど食欲にムラがあり、心配していたところ
黄疸が出たので、かかりつけ医を受診しました。
血液検査が
赤血球622
白血球6000
血球容積26%
血小板28.2
ヘモグロビン8.4
尿素窒素25
クレアチニン2.1
GOT82
GPT126
ALP1835
エコーでは胆のうはキレイだと言われました。
肝臓は最初、丸い影があるように見えると
言われましたが、再度見たら丸い影は映りませんでした。
レントゲンでは、肺はキレイだと言われました。
白血病も、エイズもマイナス。
虫もいない。
熱はなく、吐き気もなし。
何かの原因で、胆汁がうまく流れていないのでは?とのことで
昨日から、皮下点滴をして頂いております。
飲み薬(抗生物質、胆汁を流れやすくする薬)も、もらいました。
今日は、朝、ほんの少しだけエサを食べてくれましたが、
夜は、口のそばに近づけると、嫌そうに顔を背け、
食べてくれません。
飲み薬を砕いて、水で溶いてスポイトで飲ませたら
吐いてしまいました。
グッタリしたり、呼吸が荒い様子はなく、
好きな場所に移動しますし、なでれば喉をゴロゴロとならしてくれます。
ただ、黄疸は、かなり深刻なサインだと思いますし…
6月末に、16歳メス猫を亡くしたばかりなので、不安でたまりません。
様子を見ながら、対処療法をしていくしかないのかも
しれませんが、何かもっとできる治療はないものでしょうか?
補足
2013/09/02 22:14体重がここ数ヶ月で ガタッと減りました。
一番思い時で7キロほどありましたが、今は4.8キロです。
お腹はたぷっとしていますが、背中は骨がゴツゴツとあたります。
くろにゃあすけさん ( 宮崎県 / 女性 / 44歳 )
回答:1件
Re:老猫の黄疸と食欲不振
血清ビリルビン濃度の増加を黄疸と呼び、黄疸はその原因により溶血性黄疸、肝性黄疸、肝後性黄疸に分類されます。
溶血性黄疸では、赤血球が壊されビリルビン産生の材料となるヘモグロビンが増加します。溶血性貧血は寄生虫感染、免疫介在性溶血性貧血、中毒、タマネギ中毒などにより起こります。
肝性黄疸は肝細胞の機能障害や壊死、肝内胆汁うっ滞がおもな原因です。
肝後性黄疸は、腫瘍や急性膵炎などによる肝外胆管の閉塞や胆汁うっ滞が原因となります。
肝胆道系疾患以外にも長期の食欲不振によって肝リピドーシスという脂肪肝の状態や甲状腺機能亢進症において黄疸が起こることも知られています。
これらの疾患を除外、診断していくには、血液検査による肝機能検査、甲状腺ホルモン検査、膵炎の検査、肝細胞の針生検を検討することをお勧めいたします。超音波検査では明らかな異常は見られなかったようですが、時間の経過とともに変化することもあるので再度腹部全体の超音波検査が必要な場合もあります。また血液検査では軽度の貧血が見られていますので、赤血球の様子を顕微鏡で確認して原因を鑑別する必要があるでしょう。
長期食欲不振による肝リピドーシスであれば早急に経口栄養を摂取する必要があります。
嘔吐がないのであれば口の脇から給餌をしたり、経鼻、経食道カテーテルなどで栄養摂取が可能です。
かかりつけの獣医師とよくご相談の上、お早めに検査や治療をすすめることをお勧めいたします。
評価・お礼
くろにゃあすけさん
2013/09/09 23:06丁寧な解答ありがとうございました。
その後、皮下点滴での治療を続けています。
GOT GPTは正常値になりましたが、ALPが更に高くなり
食欲は全くなく、貧血が進み、黄疸も続いています。
吐き気が出てきたので、強制給餌もままなりません。
厳しい状態です。
かかりつけ医から、大学病院を紹介してもらいましたので
諦めずに、病気と戦いたいと思います。
(現在のポイント:-pt)
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