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三島木 英雄
ファイナンシャルプランナー
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無理のない程度に節税メリットを活用しては?
runesave645様
確定拠出年金の課税についてご質問とのこと。
会社で「企業型」確定拠出年金が導入されいると思いますが
個人で追加で拠出出来る制度をマッチング拠出といいます。
確定拠出年金のメリットはやはり非課税制度です。
ご質問のように投資信託で買い付けた場合とのメリットデメリットを
まとめると下記のようになります。
■確定拠出年金のメリット
・購入手数料が無料
・途中売却による売却益・配当が非課税
・追加拠出金は小規模企業共済等掛金控除で所得控除
■確定拠出年金のデメリット
・運用商品が少なく選択肢が少ない
・60歳まで引き出せない
■投資信託のメリット
・運用商品が多く投資選択肢が多い
・60歳以内でも自由に売却し現金化できる
■投資信託のデメリット
・利益には課税される
簡単にメリットデメリットを分類すると上記のようになります。
仮に5,000円を追加拠出した場合ですが
5,000円×12ヵ月=60,000円の所得控除が毎年作れます。
所得税が10%と仮定しますと
約6千円の節税、住民税は10%ですから6千円の節税で
年間1万2千円の節税ができます。
運用商品を株式投資信託などでなく、定期預金を選択すれば
ほぼノーリスクで節税が出来るのがポイントです。
もちろん投資信託を選択し、値上がり益と節税を教授できれば
一番効果が高くなります。
ただ、60歳までは引き出すことが出来ません・・・
というのが弱点です。
ただ、毎月5,000円を積立てて最終的に売却をして受け取る時にも
通常の投資信託と違い、確定拠出年金の場合は「退職所得控除」
ないし「公的年金等控除」が適用されるので受け取り時もメリットがあります。
無理の無い範囲で確定拠出年金を利用されることはお勧めです。
毎月5,000円で投資信託を購入しても年間1万2千円の利益は難しいはずですので。
私自身も毎月最大の51,000円を拠出しています。
それくらい老後資金は重要なものです。
最低限の積立を確定拠出年金で行い、別途投資信託などで
プラスアルファの運用を行っていくとよいと思います。
ご参考になりましたら幸いです。
評価・お礼
runesave645さん
2013/03/28 01:12丁寧な解説ありがとうございました。
長期で運用するつもりであれば、税金の面でも確定拠出年金は
とても良さそうですね。
マッチングの場合、会社で拠出している金額と同額までしか掛け金を設定できないのが
とても残念です
(会社では数千円程度しか掛けてくれていないため、加入者掛金も同じく数千円が限度です)
三島木 英雄
2013/03/28 12:19ご評価頂きまして有難うございます。
以前はマッチング拠出という制度もなかった時代がありますので
確定拠出年金の制度も今後良くなっていくと思います。
今後増税社会という事も念頭に入れると「所得控除」になる
拠出金はメリットが益々大きくなる可能性もありますね。
将来の公的年金のプラスアルファとして活用して頂ければ幸いです。
(現在のポイント:-pt)
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