対象:住宅設計・構造
横10m×縦20m程度の土地ですが、道路側が10mで高く20m先は約1.5m程度下がっている傾斜地で、その先は2段擁壁となっています。東日本大震災の時に上の擁壁か傾斜(高さ2mに対して40cm程度倒れる)してしまい、隣4件と共同で、補強のコンクリートを入れて修理いたしました(傾斜はそのままで、補強のコンクリーの柱を立てた)。業者に依頼しましたが、構造計算などをしてでの修理ではないと思います。
こんな土地に家を建てたいと思っていますが、基礎のコンクリートを1m以上深くしてL字の形に(擁壁側)したら良いかと素人的には考えていますが、どのようなことをすれば良いでしょうか? 少なくとも擁壁から5m程度は庭にし、開けておきたいと思っています。又、基礎の高さは道路より高く、盛り土をして高くしたいと思っていますが、全体に盛り土をすると、擁壁に良くないかと思っていますが如何でしょうか。
また、海に面した土地なので、建築する際に塩害などで注意する点があれば教えていただきたいと思います。
海の見える家さん ( 千葉県 / 男性 / 66歳 )
回答:1件
傾斜地の家
横浜の設計事務所です。
横浜も山が多く、おっしゃるような土地はよくやります。
傾斜地上の土地の場合「安息角」という用語があります。
これは斜面の一番下の地点から一定の角度で線を引いて、その線より下の
位置まで基礎をもっていかなければいけないというものです。
よくあるのは30~35度ですが、斜面の下の端からこの角度で線を引き
そこより下までの深基礎や杭を入れます。
角度は行政や土の種類によって変わります。
また、2段擁壁の場合は条件によって引き方がかわる場合があります。
こうすることにより、建物の荷重を斜面にかけないようにするわけです。
深基礎や杭の入れ方次第では、斜面の近くでも大丈夫な場合があります。
構造計算されている正式なRC擁壁の場合はこの限りではありません。
道路との高さを合わせる為に盛土をした場合は、厚みにもよりますが
地盤改良などをしないと盛土部分が沈んで建物が沈下する場合があります。
やり方は設計者さんと相談してください。
塩害に関しては、木造の部分に関しては大きな影響ないと思います。
スチール部分がある場合(鉄骨階段など)は塗装に注意を払う必要あります。
露出した部分に釘や金物を出さないほうが良いですね。
車や自転車なども錆びやすいです。
風が強い場合は、風が吹き付ける窓に注意を払ったほうがいいかもしれません。
ただ、海が見える家でしたら景色をいっぱい取り込んだ設計をしたいですね。
良い家になることをお祈りします。
<あーす・わーくす http://office-ew.com>
評価・お礼
海の見える家さん
2013/01/11 16:04早速のアドバイス有難うございます。「安息角」という言葉は始めて聞きました。こういうことは設計士の方は全て知っていることでしょうか? まだ何処の建築会社に頼むかも決めていない段階ですが、基礎部分は大丈夫なものにしたいのです。依頼する時に、確認しておくことはどんな点に注意しておけばよいでしょうか?
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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