防火地域に建てる店舗兼住宅の予算の目安

敷地の形状としては、特殊と書かれていますが、よく見かける形だと思いますよ。将来の外壁のメンテナンスのことも考えると、建物の幅は4.7(2間半)ぐらいが標準になると思います。

家が狭く感じるかどうか?は、幅だけでなく、天井高さや広がりを見せる空間構成、光の入れ方等がポイントになります。ですので、その辺りを注意すれば、開放感のある空間は作れるでしょう。

それと予算に関してですが、防火地域ですが、最近木造も建てられる工法も出てきていますが、まだ制限も多く、広がりを持った空間として作るのが難しいので、特殊な思い入れが無い場合は、予算的に鉄骨造がローコストになりそうですね。

家族構成がどうなるか?で住居部分の広さは変わりますが、住居部分は50平方メートルで大丈夫ですか?あと2の2棟を計画とありますが、これはコストUPに繋がります。1棟で動線等をうまく分けて、計画することも別案で検討されるほうがコストに対しても解消出来るでしょう。

網入りガラスの件は、残念ながら法的に決まっていますので、網入りになるでしょう。
予算の面から見ると3000万円ぐらいだと、財布から出て行く金額で考えると、鉄骨造で35〜40坪くらいまでの大きさが1つの目安になると思います。

工務店ベースで見積もりの話が進む時は、建物本体の価格以外にも、諸経費関係がかかりますし、ギャラリー部分の備品経費なども別に計上するかどうか?もポイントになるでしょう。

八納啓造

大工兼建築士の立場で木造の新しい可能性を知ってください。

木造でも耐火認定が受けられます。
下記サイト参考にしてください。
http://www.mokujukyo.or.jp/taika-1h/index.html
防火皮膜が必要ですが、体感で感じるような犠牲ではありません。
また門柱フレームにより最大スパン6mまでの空間が木造でも可能です。
筋交いの制約を受けません。鉄骨造と同等です。
http://www.works-five.co.jp/frame.htm
間口3,6mあれば開放的な空間が可能です。
今回のように4,5m見込めれば圧迫感のある空間にはならないと思います。
一例です。T邸LDKと静岡の家LDKです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~artmasayoshi/index3f.html
大事なことは立体で空間を想像することです。
3DCGウォークスルーによりプレゼンしています。

坪単価70万円以上見込んでおけばひとつの目安になります。
概算に過ぎません。参考にしてください。

最初によいパートナーを探しましょう。
建築士はあなたの家創りの代理人です。
一部の建築家を除いては、yukiさんの希望を叶えるために尽力してくれます。
気軽にコンタクトしてください。
少しでも参考になれば幸いです。

yukiさん家族にとってよい出会いがありますように

若林正義

yukiさん、こんにちわ。
安藤建築事務所の安藤です。

・土地形状について
間口5.7m 敷地線から離れ寸法50cmx2、壁の厚さ(仕上げも入れて)25cmx2∴5.7-1.0-0.5=4.2m が建物の有効寸法としてとれます。

計画が十分可能な寸法と考えます。日ごろ、このくらいもしくは更に狭い家も経験していますが、問題ないです。

ただ、広く感じられるように、内装の色や、採光が入る工夫をするのはお勧めします。

・構造選択
防火地域という事と土地形状から鉄骨造か鉄筋コンクリート造が妥当ですね。

その際、間口が狭いので、柱がでっぱらない工法を選択するのも良いと思います。

鉄筋コンクリート造であれば、平べったい柱を使用した壁式ラーメン構造、

鉄骨造であれば、長手方向がブレースの入るブレース構造、がお勧めです。

・ガラスは耐火ガラスを検討されてはいかがでしょう。

・費用は、杭や地盤改良費が必要かどうか、水道の引き込みが必要かどうか、設計料など、建設費以外も考慮されて計画する事が大切ですね。

2棟よりも1棟で、建てる方が、コストは抑えられると考えます。

建てる場所の条件でも、建設費は違うので、構造別、2棟か1棟かなどのケーススタディをすることが良いと考えます。

良い方向に計画が進む事をお祈りしております。