対象:住宅・不動産トラブル
回答数: 1件
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はじめまして、福島市で新築工事中に原子力発電所事故が起こりました。
高濃度の放射性プルームが通過した時期に、外壁のモルタルを塗り乾燥させている過程でした。震災後の混乱、資材不足等で一週間程工事が中断した後、外壁の仕上げ(漆喰塗り)が行なわれました。 放射性物質汚染について、当時は国から影響は無い旨のアナウンスがさかんにされていたこともあり、定められた建築費用を支払い、物件の引き渡しを受け居住を開始しましたが、後になって高濃度の放射能汚染が起きた事が明らかになりました。
室内でも線量が0.8uSV/hrと高い部分があり、除染を検討しましたが、外壁内部に放射性物質が封入されている形になっているため、洗浄等は困難です。 外壁を剝がしてやり直したり、瓦の葺き替えなどをするとなれば相当の費用が発生します。新築物件の引き渡しの際にはすでにその時点では認識出来ない放射性物質による汚染があったわけですが、汚染物件を契約したつもりはありません。東電では本ケースに対して補償の適応は無いとの返答です。今後の建物の除染費用や工事について、すべて自己負担とせざるをえないでしょうか? 小さな子供がいるため物件を手放し賃貸へ戻るかどうか非常に悩んでおります。アドバイスいただければ幸いです。
brothercornさん ( 福島県 / 男性 / 40歳 )
回答:1件
新築工事中の放射性物質汚染について
横浜の設計事務所です。
非常にご心配な状況をお察しします。
このような状況下で、あやふやな根拠で原発を再稼働する現状にも憤りを
感ぜざるをえません。
補償の適用に関しては、弁護士さんなどの法律の専門家に聞いていただく
のが良いと思います。
同じような建築中の家は他にもいくらでもあったはずです。
汚染があったかどうかを少なくとも広範囲に調査する義務はあるのでは
ないでしょうか。
線量計で調べた場合、外壁に放射線源があるとは特定できそうでしょうか?
もし、モルタルを塗ったあとのに漆喰で塗りこめられたのであれば、モルタル
の表面の漆喰を除去して、もう一度塗りなおせば除染できる可能性はあります。
瓦に関しては、施工前でなければ既に流されていると思います。
放射能汚染に関する調査をしている民間団体などはお近くにありそうでしょうか。
まずは、現状をきっちり調査するのが良いと思います。
その上で、原因が漆喰に特定できるのであれば上記工事の見積もりなどを
とって、市役所等の相談窓口などと連絡をとってはいかがでしょうか。
除去した漆喰の廃棄先なども重要かと思います。
<あーす・わーくす http://office-ew.com>
評価・お礼

brothercornさん
2012/06/23 02:54丁寧なご回答アドバイスありがとうございます。
おっしゃるように、同様に建築中に汚染された住宅は沢山あるはずですが、二本松のマンションの騒動以降、まったくといって行政からもメディアからもなんの情報もありません。 物件引き渡し前の事ですし、個人ではいかんとも対処のしようがないため工務店さんとも今後の方策を相談してみます。 有り難うございました。
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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