対象:不動産投資・物件管理
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円高とローン金利の関係について、質問させてください。
昨今、記録的な円高局面が継続していますが、円高ということは、円に価値があり、円が買われていることを意味していると思います。円高局面では輸入が盛んになり、物価は安定する方向かと思いますが、日本は付加価値型産業が国力となっており、輸出型の企業の利益が圧迫され、労働賃金が下がる方向となり、購買力が下がり、デフレ状態となっていると理解しています。
つまり、円高局面では、なかなかインフレにはなりにくく、従って、ローン金利もなかなかあげれないということと理解してよいでしょうか?
アドバイス、何卒よろしくお願いします。
oshiete_cho3さん ( 茨城県 / 男性 / 53歳 )
回答:1件
おおむねその理解で私も同じですが
ナムちゃん様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、確かに円高局面では、輸入されてくるモノやサービスが安くなるので、国内の物価も安定する方向になると思います。
また、輸出型の企業の利益が圧迫されるなどで、景気がわるくなれば、人々は、将来不安などから、資金を現預金で貯め込むようになり、デフレ状態になる、という理解で、私も同じです。
日銀の低金利政策は、ある意味、現預金を魅力のないものに誘導し、投資や消費を促す効果を期待するものです。
ですので、円高・デフレによる景気低迷が続く限り、日銀は、低金利政策を解除できず、ローン金利もなかなか上がらないと考えられます。
ただ、最近よく言われているのが、日本政府の財政問題から、ある日突然、長期金利が急上昇するのではないか、との懸念です。
なお、短期金利とは異なり、長期金利は、市場で決まるので、日銀は、基本的にコントロールできません。
長期金利の急上昇は、最近でも、ギリシャ問題から波及し、イタリア、スペインなどで起きていますので、同じように財政問題を抱える日本にも、いずれその影響が、及んでくるのではないか、との指摘があります。
ユーロ圏諸国の長期金利上昇から、ユーロ急落に至ったように、日本の長期金利上昇から、円急落につながるシナリオもありえなくはありません。
もちろん、経済は、さまざまな要素が組み合わさっていますので、将来のことは、正確には誰にもわからないのですが、基礎知識を入れておくのは大事です。
事態が急変してから、勉強を始めたのでは、遅すぎますので、今から、危機が起こった時の対応策を、ファイナンシャルプランナーなどの専門家と議論しておくとよいと思います。
以上、ご参考にしていただけると幸いです。
評価・お礼

oshiete_cho3さん
2012/05/27 21:10森本先生
ご回答ありがとうございました。
理解がクリアになりました。国債は日本人の個人資産が支えているとはいえ、財政問題は、国際的な信用度の問題になりますから、将来的にボディーブローのように効いてきますね。
今後ともよろしくお願いします。
回答専門家

- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
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お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。
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