対象:ペットの医療・健康
8歳のM.シュナウザーの雌です。
半年前の血液検査ではALPが若干高かったくらいでしたが、今日血液検査をしたところ、クレアチニンだけが高く2.0mg/dlでした。
BUNは今回検査されていないようで値が出ていないのですが、とりあえずネフガードというお薬を2週間分いただきました。
本犬はいたって普通で、食欲も元気もあり、多飲、多尿の症状もありません。
急なことでびっくりしていますが、これは腎臓病なのでしょうか?
そして、今後気をつけることがあれば教えていただきたいと思います。
ちなみに、鶏、牛などの動物性たんぱくにアレルギーがあり、下痢をしてしまうので、ずっと魚ベースの療法食を与えています。
腎臓病になったばあい、腎臓病用のフードが食べれないのではないかと心配です。
humptydumptyさん ( 岡山県 / 女性 / 48歳 )
回答:1件

Re:クレアチニン値
返答が遅くなりまして申し訳ありません。
腎臓の機能が低下し、体内の老廃物を正常に排泄することができなくなった状態を腎不全と呼びます。腎不全の診断は血液検査、尿検査、超音波検査、レントゲン検査等を総合して判断します。
腎臓の機能が60~75%以上低下すると血液検査でBUNやクレアチニン(以下Cre)の上昇が認められます。Creは筋肉のエネルギー源であるクレアチンの代謝産物でありBUNと共に腎機能を評価する指標です。CreはBUNよりも食事などの因子に影響を受けにくいとされていますが、激しい運動の後や肉食の後に上昇することがあります。
また、尿検査においては比重の低下や尿蛋白がみられることがあります。食欲不振や多飲多尿は腎不全の動物においてよくみられる症状ですが初期には必ず起こるとは限りません。
今回のような軽度なCreの上昇が認められた場合には、一時的な上昇か腎不全に進行するかを判断するために定期的な血液検査や尿検査が必要です。もう一度かかりつけの先生からよく話を聞かれてはいかがでしょうか。
腎不全の犬を飼育する上で注意することは主に栄養管理になります。腎不全の進行、症状の発現を抑えるためにリン、タンパク質を制限した食事を給与する必要があります。また、多飲多尿がみられるようになった場合、十分に飲水できる環境が必要です。
食物アレルギーが存在し、市販の腎臓病用療法食は給与できない場合にはホームメイドでタンパク質制限食を作成する方法もあります。
定期的な検査も含めて主治医の先生とご相談されることをおすすめいたします。
評価・お礼

humptydumptyさん
2012/05/25 19:33ご回答ありがとうございます。
とても詳しく教えていただき、大変参考になりました。
その後、薬を2週間飲ませてから数値を調べたところ、BUNもCREも正常値になっており、さらに薬を切って1週間後に調べましたが、いずれも正常値でした。
とりあえず、たまたま数値が上がっただけだろうと言うことで、ときどき血液検査をしてみれば良いようになりました。
ありがとうございました。
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