対象:税務・確定申告
はじめて投稿します。よろしくお願いします。
1.元入金について
昨年11月1日、個人事業(労働安全コンサルタント事務所)を開業したばかり
です。2ヶ月経ち、年が明け早速青色申告の時期になり、悪戦苦闘しています。
開業前の9月初旬に事業専用の普通預金口座を開設し資金を預け入れ、パソコン
等の支払いを口座引き落とし及び現金(預金から引出し)で払い、11月の開業 に備えました。
青色申告ソフトで「元入金」を入力する際、11月1日現在の「預金残額」と
「手持ち現金」を入力したのですが、これでいいのでしょうか?
2.開業費で下記の項目は認められますか?
・安全コンサルタント事務所登録料(3万円程度)
・業界誌(労働安全衛生広報年間購読料:約6万円)
・11月1日以降の安全講話講演のための事前打合せ交通費
以上、宜しくお願いします。
new2588さん ( 岐阜県 / 男性 / 61歳 )
回答:1件
元入金と開業費の考え方
new2588さん、東京港区で会計事務所をしております、公認会計士の森 滋昭です。
元入金と開業費について、下記のようにまとめましたので、ご参照ください。
1.元入金について
ご質問の件ですが、11月1日の預金残高を元入金とすればよろしいかと思います。
その時、11月以前の開業費を事業用の預金口座から支払っている場合、
開業費 / 事業主借
という仕訳をしていないと、事業用の預金口座の残高が、帳簿残高と合わなくなってしまいます。
もし、11月以前の開業費を、
開業費 / 預金
と記帳しているのであれば、
9月の預金口座への振替え時に元入金と記帳していなければ、預金残高と帳簿が合わなくなりますのでご留意ください。
元入金とは、ご存知のように、個人事業主の資本金に該当します。
ただし、元入金の繰越処理の時に、期末の事業主貸と事業主借を相殺した上で元入金の科目に振り替えられて翌期に繰り越され、毎期残高が変わってくるので、資本金ほど厳密なものではないと思います。
2.開業費
開業費とは、事業所得(または不動産所得、山林所得)を生ずべき事業を開始するまでの間に開業準備のために特別に支出する費用です。
償却は任意償却が認めれており、支出時の全額費用とすることもできます。
さて、ご質問の件ですが、上記の定義にあてはめると、
・安全コンサルタント事務所登録料は、開業費と思われます。
・業界誌(労働安全衛生広報年間購読料)は、開業費というよりは、通常の図書費のように思われます。
・11月1日以降の安全講話講演のための事前打合せは、通常の交通費と思われます。
いかがでしょうか、よろしくお願いいたします。
森 滋昭
評価・お礼

new2588さん
2012/01/09 21:01早速、祭日にも関わらず丁寧なコメントしていただきましてありがとうございます。
元入金の考え方についてよくわかりました。また開業費についても開業するための費用という観点で考えるとおのずから決まってくるということが良くわかりました。
今後とも宜しくご指導いただければ幸いです。
回答専門家

- 森 滋昭
- (東京都 / 公認会計士・税理士)
- 森公認会計士事務所 公認会計士・税理士
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監査・税務・ビジネス、”3つのキャリア”で、約20年。 その間、いつも「決算書の数字の奥にあるものをみる!」感覚を研ぎ澄ましてきました。 だから・・・ベンチャーから上場企業まで、あなたの会社の、一番の社外サポーターに!
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