対象:住宅設計・構造
回答:2件
ダイライトの最大の特徴は防火性に優れています。
おはようございます。 パウダーイエローの稲垣史朗と申します。
最近良く聞きますが機能的には相違ない素材と言えます。
しかし、適材適所の仕様の仕方に気を付けるべきだと言えます。
ダイライトに関しては言えば別名、火山性ガラス質複層板と言われ構造合板には無い防火性に優れています
特徴的には構造合板より防腐・防蟻性・寸法安定性・透湿性に優れ、外壁通気構法の効果をより高める下地材で軽量となっています。
また、今までに無かった未利用資源を活用したエコな素材と言うことが一つの売りになっていることが特徴ではないでしょうか。
とくに構造合板は接着剤の層は水に弱く、長時間曝露されると加水分解が進みます。
このため、特に外壁下地・屋根下地等の場所には、構造用合板の上から防水処理をする必要があります。
短時間の濡れに対しては乾かせば問題ないですが、木質層が吸水して波打つ場合があったり特に浴室内壁など常時濡れるところでの使用は不適格と言えます。
価格的にコストUPにつながりますので用途に応じて使い分けることも考えられると思います。
回答専門家

- 稲垣 史朗
- (神奈川県 / 店舗インテリアデザイナー)
- パウダーイエロー 代表取締役 兼 チーフデザイナー
物販(アパレル系)と美容クリニックのデザインが得意。
店舗のデザインに特化したお悩みを相談してください。デザインから現場施工まで1000件以上の経験がございます。誰に、何を、どの様に、お店を開店したらよいのか?不安な点は全てご相談に承ります。
稲垣 史朗が提供する商品・サービス
それぞのメリット・デメリット
横浜の設計事務所です。
構造用合板は歴史が長く様々な仕様に利用できるものです。
通常は壁には9mmを使いますが、耐久性を考えて12mmで使う場合もあります。
また、特殊なビスを使うと5倍の耐力を持たす事もできます。
釘の保持力が強いので、下地として使うこともでき複数の用途に優れます。
3次元的な曲げや割れにも強い素材です。
弱点としては、木質ですから燃えることと長期間濡れると腐ったりシロアリの
食害にあったりします。
ですので、設計や施工にはそれに対する対処をきちんとしなくてはいけません。
ダイライトは特定のメーカーが生産している商品名ですが、鉱物を主原料とした
無機質の素材を固めたものです。
鉱物ですから火に強く、防火構造の認定をとりやすいです。
当然ながら、腐ったりシロアリの食害にあったりということもしにくいです。
シロアリが取り付くのは壁材だけではないのでこれだけで安心とは言えませんが。
雨漏れも壁だけの問題ではないのは同じですが。
構造材としての強さは、認定の倍率としては構造用合板の通常仕様を若干上回ります。
素材としてエコなものとも言えます。(木質だからエコではないとも言えませんが)
弱点としては、割れには弱いという事と釘の保持力はほとんどないという事があります。
類似品として、石膏ボードをイメージしてもらえば解りやすいと思います。
3次元的な変形や強い衝撃が加わると割れる可能性はあります。
釘の保持力はないので、下地としては使えないのとダイライト自身の施工の際にも
下地にきちんと止める事が重要になります。
それぞれの特徴があるので、要求したい事に見合った方を選ぶと良いと思います。
< あーす・わーくす http://office-ew.com >
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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