対象:住宅設計・構造
断熱材、外壁については、当初からセルロースファイバ、ガルバニウムを使用することに決めていましたが、構造用合板の素材につて、まだ決めかねております。
耐力壁の観点と結露しないという観点で、HMの設計の方と詰めています。
現在、想定している構造は以下のとおりです。
・3F建て木造住宅/2×4 (または在来工法)
壁:想定している材質
・内側(通気性のあるクロス、珪藻土、漆喰等)>内壁(石膏ボード(*1))>断熱材(セルロースファイバ(*2))>外壁(合板)(*1)>透湿防水シート>通気層>外壁(ガルバニウム)
(*1) 壁材として、2×4であれば耐力壁として利用が可能かどうかといった観点で検討。(モイス、かべ震火、ダイライト、MDFなど)
(*2) 2×4の場合:厚さ89mm、在来の場合:厚さ105mm
(*)その他 床下、天井の施工
床下の断熱材は、現在サニーライト : 35mm
天井の断熱材は、セルロースファイバ:120mm
1F〜2F〜3F 断熱材なし
(床下、1F〜2Fもセルロースファイバで検討)
一般的に、透湿抵抗:内壁>>外壁 にするのがセオリと聞いています。
セルロースファイバを使用した場合、合板としてどのような材質のものを使えば宜しいでしょうか。
(字数制限により追記)
補足
2009/05/17 10:24先日、HMの方からMOISSの価格を教えていただきましたが、1?:4200円とかなり高額で、他の素材(ダイライトなど)で検討する必要がありそうです。外側の壁にセルロースファイバより透湿抵抗の高い合板を使ってしまうと、内部結露を起こすリスクが高いでしょうか。
また逆に夏の場合、家の中が冷たく、外側が熱い状態となるため、外側の空気が、内側の壁の周りで、冷やされて結露が出来ないか心配しています。
夏・冬の結露対策において、壁、床、天井をどのような構造にしておく必要があるのか、ご教授願えればと思います。
予算的には、2×4の方が有利なので、在来と比べて、デメリットがなければ、2×4を検討したいと考えています。結露、断熱効果の観点から、2×4で考慮するべき点があれば、ご指摘願います。
salsamanさん ( 東京都 / 男性 / 39歳 )
回答:2件

安藤 美樹
建築家
1
合板の選択について
salsamanさん、こんにちわ。
安藤建築事務所の安藤と申します。
私も、セルローズファイバーの断熱材は常時、使用しております。今まで数10件の実績で、結露がなく、大変断熱性が良いと建て主さんからも喜ばれています。
私のほうは、salsamanさんの書かれている内部の仕様で、
セルローズファイバーの部屋側に+調湿シート(ザバーン)を使用したりしております。
更に、結露防止を目指してという理由です。
それと、耐震壁の合板は、salsamanさんのご指摘のように透湿性の良いものが良いと考えます。
ダイライトやシージングボードは、透湿抵抗が低く更に耐震壁である事で、使用しています。
値段を少しでも下げる手として、
筋交いの倍率を大きくし(壁倍率4.0)し、ダイライトやシージングボードの壁倍率を小さな商品を選択する方法もあります。
壁倍率は5.0の壁として設計しますので、耐震性は全く問題ありません。
少しでも参考になればと、願っています。
評価・お礼

salsamanさん
透湿シートと防湿シートの利用用途など教えていただき有難うございました。
勉強になりました。

野平 史彦
建築家
1
2×4なら
salsaman様
遅ればせながら回答させて頂きます。
2×4が前提なら、次の3つの方法を考えて見ましょう。
A案)発泡プラスチック系断熱材による外張り断熱とする。
B案)MDF(耐力面材)+セルロースファイバーによる充填断熱
C案)充填断熱材(GW、RWなど)+防湿シート
結露に対する安全性は、透湿抵抗理論上は、計算するまでもなく
A案>C案>B案
価格の安い順は、
C案>A案、B案
B案でも、デコスドライ工法なら、耐力面材に普通の構造用合板を用いても、防湿シートなしで、内部結露に対して20年保証していますから、問題ないのでしょう(透湿抵抗理論から外れているけど)。
セルロースファイバーを使うなら、その調湿能力を活かしたいので、防湿シートを張らないで結露を起こさない仕様にしたいですね。
C案の「防湿シート」は夏型結露防止にも配慮するなら、勿論「ザバーン」が有効。
(これを知っている設計者は、なかなかいませんね!?)
結論としては、日本という風土で2×4を使うなら、外張り断熱が最も明快。
しかし、A、B、CいずれでもOK。
不思議なのは、HMならHMの仕様があるはずなのに、、、変ですね?
(確かに、HMの仕様ってどうかしてますけど、、、)

salsamanさん
回答有難うございます。
2009/05/19 10:09 勉強不足で申し訳ありません。調湿シート(サバーン)という物を初めて耳にしました。
透湿シートと調湿シートの違いは何でしょうか?調湿シートとは、湿気を吸収、排出できる機能があるということでしょうか?
セルロースファイバの部屋側にサーバンを使用する目的としては、夏場の結露対策のためでしょうか。
部屋の内側の壁にMOISSなど、透湿抵抗が大きい壁材を使用すると、壁内の湿気が行き場を失い、部屋内外の温度差で結露してしまうため、調湿シートの調湿効果(*)で回避する事が出きると考えて宜しいでしょうか。
(*)調湿機能としては、セルロースファイバも有していると想定しています。
以上宜しくお願いします。
salsamanさん (東京都/39歳/男性)

salsamanさん
回答ありがとうございます。
2009/05/21 02:07 セルロースファイバの調湿能力に魅せられて、セルロースファイバを中心に検討してきましたが、C案とB案では、価格、壁内結露の観点からは、C案が有利という理解で宜しいでしょうか。
C案とB案では、価格差がかなりあると思います。セルロースファイバの能力を引き出すために、どのような構造用の面材を選択すれば良いか、また、B案の場合は、防湿シートを張らない方法が良いということでしょうか。
勉強不足で申し訳ありませんが、A案の外張り断熱工法ですが、結露を発生させないために、湿気をどのように排出するのでしょうか。
salsamanさん (東京都/39歳/男性)
(現在のポイント:-pt)
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