犬の嘔吐

はじめましてアレス動物医療センターの沖田と申します。

さて、実際診察してみないと何ともというところなのですが、治療していてもなお嘔吐が続くとなると(それがたとえはかない日があるにしても)、やはりさらに検査を進める必要があると思います。

すでにどこまで検査が進められているかはわかりませんが、便検査、血液検査、レントゲン検査は少なくとも必要なのではないでしょうか(場合によっては内視鏡、バリウム検査なども)。

年齢から可能性の高いものを考えると
1．異物
2．中毒
3．アレルギー
4．寄生虫(この年齢ではまれだとは思いますが)

他にもいくつか考えられる病気はありますが、年齢的には可能性は低く、これらの病気がないということが証明されてから考えるべきかと思います。

特に異物などは、飲み込んで数年たってから症状が出るということもありますので、もし見ていないときに部屋に離す機会があるようでしたら、注意が必要です。

このお返事を目にされるころに、完治していればよいのですが、もしまだでしたら、上記の検査を進められるべきかと思います。

嘔吐は異物の誤食や腫瘍による閉塞、胃・腸の炎症などの消化管の病気、その他消化管以外の様々な疾患の症状として現れます。

また、不適切な食事、ストレス、一度に沢山の食事を食べることなど生理的な反応でも吐くことはあります。

吐いているという症状でも、特に食後や飲水後に物が胃にはいる前に吐き出してしまう吐出と、胃や腸から物を吐き出してしまう嘔吐とがありますので吐出か嘔吐かによっても原因は異なり、これらの病気の鑑別には必要に応じて血液検査や超音波検査、レントゲン検査によるバリウム造影などが必要になります。

何日も現在の薬の飲んでも改善が見られないのであれば、更に詳しく原因を調べる検査をされることをお勧め致します。