対象:夫婦問題
ACに気付いてもらうには
2011/08/27 16:22妻がいわゆるアダルトチルドレンではないかと思い悩んでいます。
私からみる妻は自分に自信がなく、間違いを犯した時に謝ることが出来なく、そのために口論となることもしばしばです。
その他一般的に言われているACの項目に当てはまる部分も多いです。(育った環境を含めて)
ただし一番の問題は妻にそれを認める気が全くないことなのです。ACの本を買って机の上においておいたりしたこともありましたが、全く興味を持たない様子ですし、何より妻は周りの人に相談すせずに自己完結的に結論を出します。悩みがあるんじゃないの?、つらいんじゃないの?と聞いても別に。とかそんなことはない。で終わってしまいます。
しかし、人の意見を聞く気がないということが、私には自分の殻に閉じこもった人に映るのです。
妻は私への不満をいろいろと抱えており、先日完全に私への信頼はなくなったと言われました。(具体的な説明は相変わらず無しですが、口論以外にDV、不貞、家事・子育てを手伝わない、経済的問題といったことはないと思っています。仕事で家庭をある程度犠牲にしていることは私の問題ですが。)
私も妻にはACを直接話題にだしたことはありませんが、謝ることが出来ない人だ。とか物を頼むときには頼み方があるじゃないの?といったことは言っています。口論の時なのでかなり咎める口調で反省しますが。。。
私はもし妻がACのような状況であれば子どもや家族のため、何より自分のために克服してもらいたいと思っていおり、そのためであれば何でも協力しようと思うのですが、本人にその気がないとどうしようもありません。何とか本人にいきづらさや自己の不満に関心を持ってもらうことは出来ないでしょうか。それとも本人が認めないことを心配するのは単なる価値観の押しつけになってしまうのでしょうか。
補足
2011/08/27 16:22先日いよいよ私もカウンセラーに相談を始めました。(妻の相談とは言わずに子育てと仕事のストレスの相談と妻には言っています。)ただそれも気に入らないらしく、夫婦関係は悪化の一途をたどっております。
Northさん ( 東京都 / 男性 / 39歳 )
回答:1件
今は、ご自身のセルフケアを考えましょう
Northさん、初めまして、共依存やACの方々のサポートをさせて頂いています。
安希カウンセリング事務所の鈴木と申します。
奥様の生き方に苦しさを感じて、ご本人や家族のことも含めて、ご心配なのですね。
まず、ACということは、病名でも、人間的欠陥でもありません。
自分を知るためのひとつの目安でしかありません。
そして、その考え方が有効なのは、ご本人がご自分の生き方を苦しいと考え、
本当の心の悲鳴に耳を傾ける意志を固め、
自らそれを変えたいと思うことが必須条件です。
ACの方は、子供の頃からの厳しい現実を、
AC の立場を取ることで乗り切ってきたのです。
他人には、苦しい生き方に思えるかもしれませんが、
本当の自分の声に耳を塞ぐことで、現実を乗り越えてきたのです。
だからこそ、自分がACだとか、苦しいのだとか感じることは、
心の支えをもぎとられるような恐怖心があるのです。
「否認」という心理的な自己防御反応が働きます。
防御反応があるということは、
まだ自分と向き合う心の準備が整っていない状態です。
この時期に無理矢理、問題解決を求めると、
相手はますます、手放す恐怖が強くなり、
現状に固執するばかりか、精神的にも追いつめられてしまいます。
すると、相手にとっては、「あなたは病気なのだ」「欠陥があるのだ」と
責め立てられているように感じてしまうのです。
Northさんがおっしゃるように、価値の押しつけなってしまうかもしれません。
Northさんにとっては歯がゆいかもしれませんが
この時期に、奥様以外の人にできることは、
奥様がその問題に向き合う心の準備を整えられるよう、
日常生活で、精神的に安心感を与えるようなコミュニケーションをとったり、
優しく見守ることしかできません。
奥様の改善のために、なんとか相手の心や行動を
コントロールしようとすればするほど、
「共依存」といってNorthさんご自身も、
奥様の問題に巻き込まれ、共倒れになる可能性が高いのです。
補足
ただし、奥様のことで、Northさんが強いストレスを感じたり、
家庭生活に苦しさを感じているのでしたら、
まずご自身のケアからはじめて頂くことが大切だと思います。
気づかないうちにNorthさんが「共依存」に巻き込まれないためにも、
カウンセリングや心理療法などのセルフケアをされることをおすすめ致します。
そのことで、Northさんの心に余裕ができれば、
コミュニケーションにも、よい変化が生まれる可能性も高まります。
奥様の問題は、奥様が考える。Northさんの問題は、Northさんが考えるという区分が、
今は、大切だと思います。
Northさんと奥様が1日も早く
良い関係を取り戻せることを心からお祈り申し上げます。
評価・お礼

Northさん
2011/09/01 22:56ありがとうございます。しかし、優しく見守ってばかりでは今の現状が最後までつづく気がして憂鬱になります。
が、まずは頂いたアドバイスに従い波風を立てぬよう務めてみるつもりです。
自分自身のカウンセリングも頻度を減らして長く続けるようにしようと思いっております。
鈴木 安希子
2011/09/01 23:54返信をありがとうございます。
誤解をして頂きたくないのは、
上記の対応は、
「今、現在」は、奥様がとても頑になっているようなので、
何を言っても「否認」の自己防衛が働いてしまう時期だと
お伝えしたかったのです。
そして、この時期だとしても、
Northさんが言いたいことをすべて我慢する必要はないのです。
ご参考までに、
ユー・メッセージをアイ・メッセージ切り替えて
伝える方法をご紹介いたします。
ユー(あなた)・メッセージ=あなたを主語にした言い方
ユー・メッセージだと相手は責められているように感じます。
例えば:「あなたの頼み方はおかしい」「あなたは謝ることができない」
アイ(私)・メッセージに切り替えて、
Northさんの気持ちとして表現すると、奥様も受けとりやすいと思います。
アイ・メッセージは、自分(私)を主語にして、自分の気持ちを伝える方法です。
1.私を主語にして、
2.相手の言動が、自分にどんな影響を与えて、
3.その結果、自分はどんな気持ちになったか
4.そして、できれば、相手にどうしてもらうとうれしいか・・・の順で伝えます。
例えば:「あなたは謝ることができない」を言い換えると
「僕は、君があやまらず頑な態度をしているのをみると、
僕が責められているように感じてとてもつらい。
できれば、もっと冷静に対応してもらえると
僕も落ち着けるのだけれど、お願いできないかな?」
と冷静に、かつ、率直な気持ちを伝え、どうして欲しいかを明確にした上で、
相手がイエスでもノーでもいえる依頼をするというのが、アイ・メッセージです。
始めは、まどろっこしいかもしれませんが、
何度か繰り返すうちに、コツもつかめますし、
何より、Northさん自身が、
ご自分の気持ちに気づき、
奥様へ本当に望むことを伝えるトレーニングになると思います。
心に余裕ができたら、チャレンジしてみてください。
くれぐれも、ご自身を押さえすぎないよう、
カウンセリングを活用されながら、
焦らず、じっくりと取り組まれることをお勧め致します。
まずは、ご自身の健康(心も含め)を第一で考えらることを
お祈り申し上げます。
回答専門家

- 鈴木 安希子
- (東京都 / メンタルヘルスコンサルタント)
- 安希カウンセリング事務所 代表
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