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紙媒体クリエイティブの環境

法人・ビジネス クリエイティブ制作 2011/07/02 16:52

私は地方のデザイン事務所を経てCDジャケットやファッションの仕事がやりたくて上京し、
ここ10年程、絵やデザインなどで活動してきました。
この世界観でしか仕事はしないという見せ方をしていたので、
決して仕事量は多くありませんでしたが、
上京当初〜2008年くらいまでは、雑誌など、メディアにも取り上げられたり、
それなりに色んなアクションがありました。
しかし、2009年以降、深刻に悩んでいます。
雑誌などのメディアもどんどんなくなり、CDもダウンロード主体です。
なんだかこのままではいい未来が描けません。
それでも、きちんと仕事がある人はあるのでしょうが…。
今年は3月の地震以降、仕事が途絶えています。
そろそろ限界です。
就職なども考えましたが、求人など見るとi phoneなどのスマートフォンのアプリ制作や、
WEBデザインなどが多いですよね。
WEBデザインは普通にサイト作ったりできるスキルはありますが、
自分にはその世界ではやっていけそうにもありません。
そんなもんだと割り切るしかないですか?

omoshiroikotoさん ( 東京都 / 女性 / 32歳 )

回答:4件

妹尾 みえ

妹尾 みえ
ライター

6 good

プロのクリエイターに求められるもの

2011/07/02 21:37 詳細リンク

はじめまして、妹尾みえと申します。
私も紙媒体を中心に長くフリーで活動して参りました。
フリーで活動している皆さんは
やはりこのところ、多かれ少なかれ、かなり苦労されているようです。
私自身も将来に不安を感じることがあります。

新しいハードウェアが次々に登場するので
どうしても翻弄されてしまいますね。

デザイナーにしろ、イラストレーターにしろ、カメラマンにしろ、ライターにしろ
この世界で生き残るには2つの道があると思います。

まず一つは、アーティストになることです。
あなたに是非頼みたいというスキル、テイストを持つことです。

もう一つは、どんな仕事であっても企画意図を汲み
限られた条件の中で、“よいもの”を創り上げる力
これもまたプロフェッショナルのスキルです。

ほとんどの場合、フリーは後者だと思われます

私は以前ライターの先輩から「自分を出すのか、出さないのか中途半端」だと
指摘されたことがあります。
小説家やエッセイストではないのですから
頼まれた原稿は、指示に沿って仕上げる、時には相手のテイストに合わせて書く、
これもとても大事なことなのです。

デザインでも同様で、よりよい誌面やサイトになるよう
提案をする姿勢は保ちつつも
クライアントの意向をくんで
その中でベストを尽くすこともまた
立派な仕事でしょう。

いずれのスタイルで仕事をするにしても
自身の物の見方を持つことはとても大切なことです。
しかし、このスタイルでしか仕事をしないと決めているのであれば
いわゆる「売れっ子」にならない限り
仕事の機会は多くなることはないでしょう。

omoshiroikotoさんは、ずっとデザイナーとして
生きていきたいのでしょうか。
それとも、CDとファッション関連の仕事だけをしたいのでしょうか。

もしずっとデザインを通じて誰かが喜ぶ仕事がしたいのであれば
様々な分野のデザインにチャレンジするのは
決してムダなことではないように思います。

一所懸命取り組んだことは、決してムダにはなりません。
必ず未来の自分に生きてきます。
なんでもやります!と看板を掲げるのが心配なら
ここだけは魂を売らない、という線を引けばいいのです。

その過程で、どうしても表現したいことがあるなら
いつか必ず自分の中から、創りたい気持ちがわきおこってくるはずです。

補足

そうではなく、ご自身の世界観を大事にする
ある意味、好きなことだけをしたい、
それでもデザインがしたいと考えるのであれば
他の仕事をしながらでも続けるべきしょう。

考えもしなかった職種の会社で
デザインの腕を買われることがないとは言えません。

インディーズ・バンドのCD制作のヘルプをしたり
誰かが洋服屋さんを始めるときに
一緒にクリエイトしたりする機会もあるかもしれません。

「普通にサイト創ったりできるスキルはありますが」とのことですが
この世界は日進月歩。普通とはどの程度なのでしょうか。

厳しいようですが、
仕事がないのは、なぜだと考えていますか。
営業はしましたか?
仕事の内容を選んでいるからですか?
出会った方たちとの関係を大事にしてきましたか?
とにかく世の中が悪いから?
それとも、自分に実力がないからでしょうか?

そのあたりも一度、突き詰めて
次に進まれることをおすすめします。
まだ32歳とお若いのですから
自分を決めつけてしまうのはもったいないですよ。

私の先輩たちでも、まだまだ勉強、勉強です。

私は30代になってやっと自分はプロのライターだと
胸を張って言えるようになりましたし
編集担当者にも「文章が前と変わりましたね」と言われたのも
30代になってからです。


私自身は、紙媒体にもWEBにも理解あるデザイナーさんが
いればぜひご一緒させていただきたいと考えます。
紙媒体がなくなってしまうことはないと思います。
紙かWEBかではなく、もっと違う媒体が出てくることも十分考えられます。

その過程で
一つひとつ期待に応える仕事をし
人とのつながりを大事にする人には
少なからず仕事のチャンスがめぐってくるものと感じます。


どうぞ当初の夢をもう一度、思い起こし
omoshiroikotoさんのスキルを活かす道を
歩んでいってください。

表現
媒体
クリエイター
ライター
原稿

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上田善隆

上田善隆
広告プランナー

- good

プロはしたたかに生きている。どこかで。

2011/07/03 01:11 詳細リンク

オフィスゼンリュウの上田です。
ここではクリエーターの心得を言うつもりはありません。

紙媒体の仕事が確かに減っています。これからもその方向は変わらないでしょう。
素人がパソコンで簡単にそれなりのデザインができ、しかも安価に印刷できる時代ですから
中途半端なプロは淘汰されていきます。
それでもグラフィックデザイナーとして、やっていきたいと思うなら、企業の宣伝部に入社するのが
一番手っとり早いでしょうね。
私は電通のクリエイティブ局にいましたが、10年前にあるメーカーに呼ばれて広報部に入りました。
ここでは、広告に関することは、ほとんどのことを広告代理店にいる時以上に経験しました。
広告代理店に依頼すればコストが上乗せされるので、すべての広告物を自社で制作し、
代理店に頼むのはテレビや新聞というような、媒体を買うことだけに絞っていたからです。

企業は利益を追求します。
昔と違って、コンピュータのおかげで、人出をかけずに何でもできる時代です。
パンフレット、ポスター、新聞広告、折り込み広告、DM等を制作するのに、数名で行っていた仕事が、
今ではひとりでしかも短時間で作れてしまいます。
したがって企業は、規模にもよりますが、こういった広告のプロを一人か二人雇用するだけで
十分に宣伝活動をやっていけるのですから。
しかも外部に依頼するのではなく、内輪で相談しながらデザインできる方が、企業にとって好都合ですからね。

つまり広告のプロは死んではいません。企業に入り込んでしたたかに生きているのです。

宣伝部が未成熟の企業を狙って自分をプレゼンテーションしてみてはいかがでしょう。
これも一つの生き方だと思います。

補足

まだ書いている途中ですが、私が、ある企業にいた経験を本にしています。参考になればご覧ください。
http://bccks.jp/#B23772,P0

グラフィックデザイナー
制作
クリエイティブ
広告
活動
田中 喜澄

田中 喜澄
クリエイティブディレクター

10 good

自分が本当にやりたいことを考えてみては!

2011/07/04 10:11 詳細リンク

クリエティブオフィス キャップス代表の田中と申します。

私は関西ですが関東より悲惨な状況です。
紙媒体は年々減少しています。
私の周りでもフリーのデザイナーが職を変えるかどうするのかで悩んでいる人はいます。

ただ、自分が本当にデザインというモノ作りが好きで、
この仕事を続けたいのであれば「道」はあります。

現実にフリーでバリバリ仕事している人は多くいらっしゃいます。

質問者さんと何が違うのでしょうか?

「好きこそものの上手なれ」ということばがあるように
時代と共に求められる物もインフラも変わってきます。

私がデザインをはじめた当初はアナログでmacなど陰も形もありません。
しかし、技術の発展と共にmacが普及しだし
PCなど触ったことも無い人たちが、デザインをしたいがために覚えました。

紙媒体は無くなりはしないでしょうが、淘汰され媒体も少なくはなるように思いますが
あなたはwebデザインも一応はできるということなので
スキルがどうあれ、デザインが好きならば
新しい階段を上り出すことで発見があるかもわかりません。

やる前からあきらめるより、経験してから答えを出しても遅くないのではないでしょうか。

環境がどうあれ、自分がやりたいことがあれば
それを貫くことはできると思います。

補足

私の事務所は紙媒体がメインです。webデザインもしていますが紙媒体のデザインができる人がつくるwebデザインはデザインをわかっている人がつくるので、型にはまったようなモノにはなりにくく、経験値を十分に活かせると思います。

インフラ
デザイン
環境
スキル
仕事
眞鍋 顕宏

眞鍋 顕宏
コミックデザイナー

15 good

まだまだチャンスはあると思います。

2011/07/04 16:52 詳細リンク

はじめまして、眞鍋アキヒロと申します。

クリエイティブ業界に限ったことではありませんが、いつの時代でも浮き沈み
はあるものだと思います。
確かに、デジタル化が進む近年においては、紙媒体の需要は減っています。
しかし将来的にゼロになってしまうことはないでしょう。

WEBやスマートフォンなど、それらは私からすれば情報を入れる箱にしか
過ぎません。デジタルであれ、アナログであれ、大切なのはコンテンツと
その見せ方。そこには素材ひとつをとっても、デザインという世界観が
必ず必要とされます。音楽業界も然りですね。

いかにダウンロード主体になったとはいえ、音楽コンテンツを売るための
ビジュアルが必要だと思いますし、それがあなたにしか作り出せないもので
あるなら尚更、一度アプローチの仕方を変えてみてはいかがでしょうか?

世の中には多くの商品や広告が氾濫し「良い商品・サービスであれば必ず
売れる」という構図が崩れ、企業はその差別化に苦労されています。
だからこそ、デジタルコンテンツは新たなユーザーを獲得する手段として
注目されていますが、決して紙媒体といったアナログメディアが軽視され
ている訳ではないと思います。

なかには広告費削減の影響もありますが、企業側は常にPR方法等のアイデア
を求めています。例えば、WEBにはできない五感に響く画期的なアイデアが
実現できれば、それはWEBに対抗出来るものになるかもしれません。

何れにせよ、今の環境下ではデザイナーも待ちの姿勢ではいけない時代なの
だと思います。

素晴らしいデザインを作るデザイナーは沢山います。しかし企業は実益を
求めている訳ですから、見た目の格好良さの前に、「そういう売り方(見せ方)
もあったのか」ということを気付かせてあげること、そして少しでも実益に結び
つけてあげることが、今のクリエイターにも求められているのだと思います。

そのような視点で、あなたからクライアント様に提案していくことができれば、
これまでと違ったカタチで仕事が生まれてくるものだと私は信じています。
またそうしないと、例えWEBの世界に進まれても、時代が変われば今と同じ
ような壁にぶつかると思います。

補足

私も、omoshiroikotoさんと同じ心境により、折角つかんだ夢の舞台を諦める人を
大勢見てきました。それは同じ業界で生きる者として寂しいことですが、同時に
ライバルが減っていると思えば、逆にチャンスだという考え方もできます。

これまでも精一杯悩まれたことと思いますが、もう一度、今自分に何ができるか、
やれることをやりつくしたかを自問自答して見て下さい。何かワクワクすることが
イメージできれば、まだまだomoshiroikotoさんにもチャンスはあると思います。

媒体
クリエイター
デザイン
環境
仕事

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