対象:ペットの医療・健康
1年ほど前に10歳になる飼い猫が糖尿病であるとわかり、その時は病院の先生から
食事療法で様子を見ましょう。という感じだったのですが、今はかなり痩せてしまい
歩くどころか短時間でも座っていられないぐらい筋肉が落ちてしまいました。
肛門の筋肉も弱っているようで、便も浣腸が必要です。
以前かかった病院の場所から引っ越していて、それ以来獣医さんに診てもらっていません。
食事以外はほぼ寝たきりという状態ですので、このままだともっと筋肉が弱って食事もままならなくなってしまうのでは。と考えています。
ご飯はとてもよく食べます。(ほぼ缶詰ですが)
入院させても良くならないのであれば家で看病してあげたいと思っているのですが、
一度病院に連れて行った方が良いのでしょうか?
よろしくお願いします。
nonchiさん ( 東京都 / 男性 / 35歳 )
回答:2件
猫の糖尿病
はじめましてアレス動物病院の沖田と申します。
さて、やはり病院で一度きちんと診てもらったほうがよいのではないでしょうか。
一年前はまだ食餌療法で良い程度のものだったのかもしれませんが、やはりお気づきのとおり進行している(あるいはほかの病気が併発している)ものと思われます。
確かに、手の打ちようがない段階に至っている可能性は0ではありませんが、逆にまだできることがあるのかもしれません。
検査をせず、現状を把握することもなく、路線を決めてしまうのはやはり危険だと思います。
今どれくらいの状況で、何がしてあげられて、それにはどんなメリットとデメリットがあり、コストがどれくらいかかり、それ以外にどんな選択肢があり…とまず、十分説明を受けてから、治療をする、しないを決めても遅くはないと思います。
10歳といえば人間で言うとまだ56歳。
何も知らないまま、あきらめてしまうには早すぎるのではないでしょうか。
完治しないにしても、あるいはインシュリン治療などが無理でも、例えば点滴で脱水を改善するだけでも楽になるかもしれません。
便秘を改善させる薬やフードで、浣腸をしなくても済むようになれば(あるいは浣腸の間隔が広がれば)、それだけでも大分ネコさんの苦痛は減るのではないでしょうか。
入院がかわいそうであれば、自宅でできる範囲のことを獣医さんと相談して決めることもできると思います。
良くならないのならいっそ何も、というのは極端であり、良くならないにしても苦痛を和らげてあげられれば、それだけでも十分意味はあるのではないでしょうか。
細かいことですが、日常の温度管理や、フード、あるいはその食事回数など様々なアドバイスを受けることにより、自宅でもより快適な介護ができるかもしれません。
もしかしたら、あのとき何かしてあげていればと、のちに後悔するよりは、行動を起こし、できる範囲、あるいはネコさんが許容してくれる範囲のベストを目指してみてはいかがでしょう。
そのためにはやはり、まず現状を知ることが肝要かと思われます。
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

Re:10歳 糖尿病の猫です
糖尿病に罹患した場合、体内に糖を吸収できない状態になります。
エネルギーを食物中の糖から作り出せないために、代償として身体の筋肉からエネルギーを
作り出す状態に陥り体重が減少し筋肉も弱ってしまいます。
また、糖尿病を放置するとケトアシドーシスという緊急を要する病態になってしまいます。
ケトアシドーシスは基本的には入院しての集中的な治療が必要です。
糖尿病は食事療法のみでコントロールできる場合もありますが、体重が減少しているのであれば
血糖値をコントロールできていないと推測され、インスリンの注射が必要になります。
10歳という年齢ですので他に大きな疾患がなければしっかりした治療を行えば
回復する可能性が高いと思われます。
手遅れにならないように1日でも早く病院で検査、治療を行うことを強くおすすめします。
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