対象:ペットの医療・健康
すいません、もう少し補足です。
検査は血液検査、レントゲン、便検査(細菌の数が多い)、エコー検査(腸のリンパがやや腫れている)です
salonヒロさん ( 岡山県 / 男性 / 24歳 )
回答:2件
長期の血便について
こんにちはアレス動物病院の沖田です。
情報の追記ありがとうございました。
さて、やはり年齢的に腫瘍など重度の疾患も考慮すべきかと思います。
また、血液検査上ALPが非常に高いのが気になります。
犬と異なり、猫の場合ALPの上昇は肝疾患に対する特異性が高く、たとえALT(GPT)が軽度の上昇でも注意が必要です。
また肝臓、腸、膵臓はセットの臓器で、どれか一つが慢性的な病気になると、巻き添えになりALPが上がってくることもあります。
とすると、肝臓、腸、膵臓を重点的に検査を、ということになるのですが、エコーでわからない異常となると、路線としてはCT検査か試験的開腹(原因を突き止めるため:場合によってはそのまま原因除去のための手術)のどちらかを考慮すべき段階かもしれません。
猫さんは食欲がなくなることはあっても、元気がなくなるのは本当に死の間際まで、病状を隠し続けることが多いですので、元気を頼りにするのは危険です。
おそらくこの1月の間に多くの治療をすでに試された後でしょうから、積極的な検査(CTまたは開腹など)を検討すべきかと思います。
ただ、どちらも検査に麻酔が必要です(特に試験的開腹の場合は時間も結構かかります)。
現在の体力、状態によってこれら検査が可能かどうかもあるでしょうから、主治医の先生とよく相談されてから決断する必要があると思います。
評価・お礼

salonヒロさん
丁寧なご回答ありがとうございました。
出来る限りの治療をさせてやりたいと想います。
回答専門家

- 沖田 将人
- (富山県 / 獣医)
- アレス動物医療センター センター長
地域に密着したワンランク上のホームドクターを
アレス(Alles)とはドイツ語で「あらゆること」を意味します。インフォームドコンセントの充実、年中無休、CTスキャナ導入など動物たちの幸せにつながることなら、飼い主様のあらゆる要望にお応えしたい。そんな願いを込めて診療に取り組んでいます。

RE:ペットの猫の調子が悪い
長期の経過をたどっており、一般的な治療に反応のない点から、慢性腸炎であることは間違いないと思われます。慢性腸炎の場合、炎症性腸症(IBD)、寄生虫性、腫瘍性、細菌性、真菌性、食事性、先天的異常を含めたその他の病気が考えられます。これらの病気を除外した上に残される可能性がストレス性の下痢です。
現在行われている以外の検査で慢性腸炎の精査は、内視鏡によって腸の組織を一部取って細胞の検査を行う方法、試験開腹を実施して、腸の一部、リンパ節を採取し、細胞の検査を行う方法などが考えられます。腸のリンパ節が腫れているようなので、重度の炎症が起きているのは間違いなさそうです。リンパ節の検査も行えるのは開腹手術だけですので、かかりつけの先生とよくご相談ください。
年齢的なことも考慮すると、炎症性腸症(IBD)、消化管型リンパ腫の可能性が高いと考えられますが、寄生虫疾患でも同様の症状が出ることがあるので、繰り返しの便検査は非常に重要です。
体重減少も著しいようですので、早期に検査を実施することが望まれます。
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