対象:新築工事・施工
現在、北海道にて工務店に依頼し、新築戸建て2階建て住宅(木造軸組・布基礎・総床面積150m2)を建築中です。
土地は、畑を造成・分譲して約40戸の住宅を建てています。
昨日、布基礎下を支えるH型PC杭(200×200)8.5mを35本打っている現場を見学しました。
杭打ちの作業内容として、杭打機で穴を掘り、その穴に杭を打ち込んでいき、杭打機先端が地面に届いた所でアダプター(!?)を杭と杭打機先端との間に割り込ませて基礎高分(!?)を地中に埋め込み、立ち会っている作業員が杭打機先端を真横から見て杭打機先端が地面に着いた所で「ストップ!!」と声を掛け重機の打ち込みを止めていました。
私的には、支持層(杭がこれ以上入らない所)まで杭を入れるものだと思っていたのですが、実際の現場では作業員が声を掛け重機の杭打ちを止めていました…。
これって、杭が支持層までたどり着いていない様に思うのですが…今後、何十年ものあいだ家を支える杭として大丈夫でしょうか?
個人的には杭打ち作業を見て、「ずいぶん最後まで簡単に杭が入っていくなぁー」という感想でした。
また、工務店の建築士との打ち合わせの時にも私の「支持層まで杭をいれるんですよね!?」との質問に「はい。」という返答もらっていました。
ちなみに杭自体、摩擦杭ではない様に見えたので尚更不安になりました…。
アドバイス宜しくお願いします。
補足
2010/07/28 13:27補足として、依頼している工務店は「瑕疵担保保険」にも加入しています。
私的杭打ち作業のイメージとしては、これ以上入らない所まで杭を打ち込み余った杭頭を切断して合わせると思っています。
おとーさん ( 北海道 / 男性 / 44歳 )
回答:1件
基本的には問題ありません
住宅にしては、ずいぶん珍しい杭ですね。
関東あたりでは、柱状改良や細径鋼管杭などがポピュラーです。
調べたところ、H型の杭で摩擦抵抗と先端抵抗で支持する杭のようです。
H型の為に摩擦効果が丸型より大きくみれるそうです。
支持杭ではなく摩擦杭に属します。
もともと木造住宅は、建築物としては軽いものです。
木造住宅の重量が地中に及ぼす影響は、基礎下で最大5mくらいと言われています。
ですので、支持層まで杭を打つような事はほとんど見ません。
支持層まで杭を打つにはボーリングで地盤調査しなくては
いけませんが、木造住宅としてはそれだけでもオーバースペックです。
支持層とはN値50の層が5m続く事が確認できる場所で相当深いです。
支持層の深さが10m程度でも、支持杭1本打つだけで40万くらいかかり住宅基礎
としては非現実的です。
35本も打つということは、それだけでも摩擦杭と考えられます。
認定をうけているやり方だと思いますので、問題ないと思います。
ちなみに、不同沈下は瑕疵保証としてはオプションになります。
(入らなくても良い)
ただ、杭を打つ場合は杭屋さんが当然保険をかけています。
杭屋さんよりもきちんと説明できなかった工務店さんがいけないですね。
補足
支持層の意味合いをちょっと違う形でつかっているみたいですね。
用語としての支持層ではなく、「固い地盤」程度の意味みたいです。
(地盤調査もサウンディングのようなので)
固い地盤としての「支持地盤」を使うことができればさらに効果がある、
というような記述ですので、基本は摩擦系の地盤改良杭です。
評価・お礼

おとーさん
丁寧な返答ありがとうございます。
摩擦杭としての役割もあったんですね!?
とても安心しました。
家を建てるのに一番大切な場所が基礎だと思っているので、とても不安になっていました…。
「支持層」の用語も勘違いしていた様です。勉強になりました。
ありがとうございました!
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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