税金について調べてもわからないので、教えてください。
昨年まで派遣で100万円以内で働いていました。
夫の扶養に入っています。
先月くらいから原稿料と別の収入があるようになりました。
給与収入月額7万前後、原稿料月額3~8万、
自宅で電話相談を受けるという委託業務の収入月額5~10万の予定です。
まだ今年の合計がどれくらいになるかはわかりませんが、
給与収入が主というわけではなくなりそうですので、
夫の扶養からも外れなければならないと思っています。
来年は確定申告をすることになると思うのですが、
どのような申告をすればいいのか、
また一番気になるのは税率と経費として認められる範囲です。
一応最近は、領収書をとっておくようにはしているのですが、。
たとえば、今年1年間で、
1給与収入70万円
(派遣会社の明細で低い税率で所得税が引かれています)、
2原稿料50万円(10パーセントの源泉税が引かれています)、
3委託業務60万円(税金は引かれません)
となった場合のケースで
申告の仕方と、税金がどれくらいになるか、
また経費がどれくらい認められるかを教えていただけないでしょうか。
それ以外にも、なにか届け出など必要なことがありましたら、
教えていただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
補足
2010/06/24 21:38補足のお返事も納得です!
なるほど、税金について「ごまかせるごまかせない」というような
変な認識が確かにはびこっているようです。
私の住んでいる地域は、青色申告会の会費が結構高いようなので、
収入300万円を目指して、それ以上になったら会員になろうと思います。
ありがとうございました。
kirorinさん ( 東京都 / 女性 / 44歳 )
回答:1件
辻 和彦
税理士
2
所得税の青色申告を申請されてはどうでしょうか?
はじめまして、税理士の辻です。
ご質問の内容では詳しいことが分かりませんので、一般的な場合を想定してお答えします。
まず、所得税では所得を10種類に分類して、それぞれ計算方法が定められています。
給与収入:給与所得(収入金額か-給与所得控除)
原稿料:雑所得(収入金額-必要経費)
委託業務:事業所得(収入金額-必要経費)
となります。
したがって、Kirorinさんの場合、給与収入が70万円ですので給与所等控除は65万円、給与所得は5万円となります。
次に雑所得は、その原稿を書くための図書購入費、調査研究費、交通費などが必要経費となります。
ただし、雑所得は、必要経費を差し引いた結果赤字になっても他の所得から差し引くことはできません。
最後に事業所得は、売上原価(仕入等)その他その収入を得るために直接要した費用及び販売費・一般管理費等が必要経費となります。
専門用語で書きましたが、常識的に考えていただけばよいかと思います。
また、事業所得は必要経費を差し引いて赤字になった場合、他の所得から差し引くことができます。(Kirorinさんの場合は、給与所得や雑所得から差し引きます)
このように所得を計算した後は、税額の計算を行います。
Kirorinさんの場合、必要経費が全くないとしますと、所得金額が115万円(5万円+50万円+60万円)で基礎控除38万円を差し引きますと課税所得78万円となり、これに税率5%を掛けた3万9千円が1年間の税金となります。
そして、すでに5万円を源泉徴収されていますので、差し引き1万1千円が還付(戻る)されることになります。
一般的な所得・税額計算は大体以上ですが、ここでお勧めしたいのが「青色申告」です。
青色申告にはいろいろな特典があるのですが、そのひとつに「青色申告特別控除」があります。日々の記録を複式簿記で記帳し、確定申告に貸借対照表を付けることによって最大65万円を控除できます。
ただし、青色申告の申請は、業務を開始した日から2カ月以内に税務署へ提出する必要があります(遅れた場合は翌年からとなります)。
Kirorinさんの場合に青色申告を適用して再度計算しますと、所得金額が55万円(5万円+50万円+0円)、課税所得17万円、年税額8千5百円、還付額4万1千5百円となります。
以上、参考として下さい。
補足
青色申告については、お近くの「青色申告会」でいろいろと指導しています。
会費は地域によって異なりますが、大体年間で数千円から一万円ちょっとぐらいです。
結構親切に教えていただけますよ。
評価・お礼
kirorinさん
辻さま
ご丁寧に詳しく教えていただいたので、よくわかりました。ありがとうございます。
ただ、「青色申告」は「大変」で税金的に「損」ということを聞いたことがあり、
また、自分は「青色申告するほどの収入ではない」という思い込みがありました。
もしよろしければ、
一般に「青色申告は大変だし、損になる」と言われている元凶を教えていただけませんか。
私の周りには、年収500万円前後の原稿収入を主とする人が多いのですが、
青色申告者は皆無です。税金が安く済むのに、何故皆そうしないのなのでしょうか?
辻 和彦
高評価をしていただき、ありがとうございます。
青色申告ではなく白色申告の方は、確かにたくさんいらっしゃいます。
その理由としては、大体次のようなものです。
1 自分は青色申告をするほどの規模ではない(青色申告はある程度以上の規模の事業者がやるものだ、という思い込み)
2 複式簿記がわからない、面倒だ。
3 税金がごまかせない。
「1」、「2」の理由の方は、青色申告会に出てみると、自分が誤解していたことに気付きます。
また、「3」については、青でも白でもごまかす方はごまかしています。
青色申告をした場合の節税効果としては、規模にもよりますが、65万円の特別控除より、事業専従者給与が最大のものだと考えられます。
これは、一緒に生活している家族に仕事を手伝ってもらっている場合、その人への給与を経費にできるというものです。(白色の場合は、非常に少額しか認められません。)
kirorinさんも、今後規模が大きくなった場合には検討してみるとよいでしょう。
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