対象:住宅設計・構造

森岡 篤
建築家
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雨水と建物基礎の問題
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パルティータ建築工房の森岡と申します。
現状の敷地のレベルは道路からどの位上がっているのでしょうか。
隣地(敷地の両側、後ろ側)のレベルは、400高く、みどちゃんさんの敷地だけが下がっているのでしょうか。
地盤レベル、建物床レベル設定は、雨水処理と、建物の基礎設置レベルの2つの問題があります。
雨水を考えると、道路との関係では、+150mm(平均)でも十分な高さと思います。(これが現状でしょうか)
建物配置により雨水がたまらないよう、排水桝を作り、地盤に1/50程度の勾配をつけます。
最近は、突発的な大雨の頻度が増えているので、周辺敷地より敷地が下がっているのだとすると、確かに心配と思いますが、盛土で敷地全体のレベルを上げるということではなく、境界に沿ってある程度の高さの塀や排水設備を設置すれば、解決できるのではないでしょうか。
もし敷地のレベルを上げるとすると、盛土する事になりますが、建物の基礎の問題があります。
基礎で建物を支えているわけですから、基礎の下の地盤は十分締まった堅い地盤の必要があり、盛土の上に基礎を乗せることはできません。
全体エリアを基礎とするベタ基礎の場合、盛土より下の地盤に乗せ(根入し)、かつ基礎の上面が盛土のレベルより上げる必要があり(建物内に水が溜まるため)、とても厚くなってしまい(50cm程度)事実上できません。
線上に設置する布基礎でも、基礎の高さを通常よりかなり大きくする必要があり、土工事も増えるので、工費が高くなります。
周辺敷地レベルが高い所と低い所がある場合、造成時に切土、盛土をした可能性がありますので、地盤調査をやられることをお勧めします。
参考にしていただけたら幸です。
評価・お礼

みどちゃん さん
ご回答有難うございます。
現状で前面道路と敷地のレベル差はほとんどありません。幸い両隣の敷地はそれほど高い地盤高ではないです。
ただ、15区画程度の小さな造成地内で、これから建築を行う敷地以外はほとんど地盤高を高く設定していたので心配になりました。
突発的な大雨に関してエリア的に心配があるのでは?との考えはありました。だとしても不足する高さ設定でもないようで安心しました。
基礎はベタ基礎がこのメーカーの標準仕様です。
>とても厚くなって…事実上できません
なるほど!有難うございました。
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