過蓋咬合,乳歯の晩期残存,虫歯の治療

こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.

早速質問にお答えします.

*質問1
噛み合せが深いとは上顎の前歯が下顎の前歯を約1/2以上覆ってしまっている状態です(厳密な定義ではありません).この様な噛み合せを過蓋咬合(かがいこうごう)と専門的には呼びます.過蓋咬合だけではあまり大きな問題になりませんが,下顎前歯が上顎前歯の裏側に常に噛み込み慢性的な歯肉炎や歯周病を悪化させる場合があり,状況によっては積極的な治療が必要な噛み合せです.

*質問2
40歳で乳歯が残っているというのはかなり珍しいと思います.一般的には乳歯は後続の永久歯が萌出する事で脱落するのですが,後続の永久歯がない場合に抜けずに残る晩期残存(晩期残存)と言う状況になります.晩期残存乳歯はきちんと噛めない場合が多く,将来的には歯根が吸収し脱落し歯の欠損部分が生じ噛み合せを悪くしたり,他の歯の位置異常を引き起こすので何らかの処置が必要となります.

*質問3
虫歯は細菌が原因で歯が溶けて穴の開く疾患です.もし,穴が小さくて着色程度の虫歯であればキチンとした歯磨きや歯科医院でのメインテナンスにより歯を削って樹脂や金属を詰めるような積極的な治療は必要ないかもしれません.しかし,虫歯がある程度進行している場合,痛みが無くても治療を行い進行を食い止める必要があるでしょう.

**まとめ
現在のお口の中の状況は,噛み合せや虫歯など様々な問題があるようです.信頼できる歯科医院できちんとした検査を受けて将来的なリスクを把握し,長期的な視野で治療計画を検討する必要があると思います.

以上,参考になれば幸いです.