対象:投資相談
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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長期投資の考え方とリスクとリターンの関係です
かおたん 様
ファイナンシャルプランナーの吉野充巨です。
私もお客様に投資信託での長期運用をお勧めしていますので、その観点からアドバイスいたします。
ご購入時に、説明又は目論見書等をお読みになられたとおり、投資信託は元本保証された金融商品ではありません。従いまして単年度では大きな価格変動が発生し、利益が出ることもありますが、損失を蒙ることもあります。
そして、様々な実証研究によれば資産運用の成果の91%は資産配分によって決まると報告されています。また、資産配分を適切に行うことで、期待リターンとリスクが変化します。
この場合の資産とは、日本株式、外国株式など対象とする原資産を指します。また、期待リターンx%という場合には、十分に分散された当該資産での収益率を示します。
ご購入された、投資信託が対象としている原資産が判りませんが、資産クラスごとのリターンとリスクは各種のデータでわかります。
例えば、1970年1月から2007年12月までの日本株式(TOPIX配当込み)では、リターンは7.2%でリスク(標準偏差)は19.1%でした。この数値が示すことは単年度の成績の68%は、-11.9%から+26.3%に入り、リスク2(2標準偏差)の場合は、-33.8%〜+45.4%の範囲であったということになります。
そして、この期間456月次の年間の幾何平均が7.2%になっていたというものです。
もし、ご購入された投資信託が日本株式を対象とするものであれば、リターンは上記リターンからコスト分が引かれたものが得られたことになります。
また、同期間の何れの年に購入した場合、年率平均リターンの最高と最低は、1年保有の場合は-40%弱〜+100%強の幅があり、5年保有では-10%弱〜+25%強の振れ幅になり、20年保有では、0%〜15%強の振れ幅に入っています。通常中・長期投資とは、5年〜10年以上の期間を指します。
補足
但し、全ての投資信託が長期的に保有した場合に5%のリターンが得られるという保証はありません。下記に対象とする資産クラス別の過去のリターンを記します。外国株式7.8%、国内債券6.3%、外国債券3.8%でした。
また、将来の期待リターンとして、企業年金が公表している数字は、国内株式6.0%、外国株式7.0%、国内債券1.5%、外国債券2.5%です。一般投資家が期待するリターンはこれよりも低くなるものとお考えください。そして当然ながら、マイナスのまま償還される投資信託もあります。
投資信託購入の場合は、
現代ポートフォリオ理論によれば、最も効率的な投資方法は、インデックス・ファンドをなるべく安く購入して、長期間保有し続けることとされています。
従いまして、国内外の株式と債券を対象とする夫々のインデックス・ファンドで毎月積立されるようお勧めします。(過去TOPIXなどの主要なインデックスでは上記の数値が得られています)
なお、私のHPに資産配分検討表とともに、年金を運用している、国民年金基金連合会(均等配分型)、企業年金連合会(株式重点型)、年金積立金管理・運用(独行法)(日本債券型)の資産配分、各資産別の期待リターン(収益率)を掲載しています。宜しければご一読下さい。
http://www.officemyfp.com/assetclass-1.html
(現在のポイント:-pt)
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