対象:ペットの医療・健康
Re:前庭疾患の再発
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老齢犬の前庭疾患はときどき遭遇する疾患の一つです。前庭疾患には末梢性と中枢性
とあり、前庭器官の病変の位置によって分けられます。前庭に異常を引き起こす原因
は外耳炎、腫瘍、甲状腺機能低下症、血管障害、外傷などが疑われます。老齢犬の前
庭疾患で原因のはっきりしないものは特発性症候群に分類されます。老齢犬でみられ
る前庭疾患の多くが特発性に分類されます。
老齢犬の特発性前庭疾患は通常、1〜2週間で少しずつ改善が認められます。初めは
眼振や斜頚が認められ、嘔吐を伴い食事が取れない症例が一般的です。抗生剤や吐き
気止めなどの治療の経過に伴い眼振や斜頚が治まり食事が取れるようになってきま
す。眼振や斜頚が改善するに伴って歩様も正常化していきます。
ご相談の犬は治療を開始して少しずつ食事が取れるようになっている様子なのでもう
少し治療を継続して様子を見たらどうでしょうか。改善傾向であるのでもう少し時間
が必要かもしれません。もし、もう少し様子を見て改善が認められず、MRIやCT
などの検査を行っていないのであれば積極的な検査が勧められます。他の原疾患が無
いかどうか確認の目的で行います。もしかしたら、他の疾患が見つかるかもしれません。
老齢性の特発性前庭疾患で後遺症が残ることは稀です。心配だと思いますがもう少し
時間をかけてかかりつけの先生と相談しながら治療を継続してはいかがでしょうか。
評価・お礼
あっちゃんの母 さん
ありがとうございました。
重ね重ね恐縮ですが、再質問させていただきます。
どうかよろしくお願いします。
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