対象:住宅設備
御前 好史
建築家
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段取りとリスクを確認しておくこと
施主支給は主にコストダウンを目的として、インターネットの普及に伴い広く知られるようになってきました。しかし建築工事では施主支給を手際よく進めるのにコツが必要です。またそれなりにリスクもありますので、それらを下記にまとめました。段取りとリスクをあらかじめ確認しておくことが重要なのです。
納期
工事の進み具合にあわせてタイミング良く現場に搬入してもらう必要があります。持ち運び出来る小さな物はご自分で持参するのが確実ですが、そうでない場合は注意が必要です。
取り付ける日になって何時に届くかわからない・・・という状況にならないよう、なるべく取り付け工事の前日までに搬入してもらいましょう。
受け取り
現場に搬入される荷物を誰が受け取るのか、施工業者さんとよく打ち合わせておきましょう。大きな荷物の場合、保管しておく場所についてもあらかじめ決めておきます。
取り付け工事
便器や洗面器、水栓などの衛生器具は、購入した品物以外に別途部品が必要な場合がありますので、あらかじめ施工業者さんと打ち合わせておきましょう。部品を拾い出すのに専門知識や経験が必要となる場合もありますので、それらの部品は施工業者さんに取り寄せをお願いした方が良いでしょう。すべての部品が取り付け日に揃わない場合、思わぬ出費が!というリスクもあります。
トラブルがあったとき
支給品に不具合がある場合や、搬入までに傷が付くリスクも考慮しなければなりません。この場合ご自分で販売店と折衝する必要があります。また無事に取り付けが終わっても、品物自体に原因がある場合にはメーカーに問い合わせなければなりません。さらに、工事途中で傷が付いてしまった、等のトラブルのときに慌てないよう保管責任はどちらか(施工業者またはご自分)を明確にしておくことが大切です。
これまで複数の業者に発注して工事をする「分離発注方式」で設計監理をしてきましたが、施主支給もその中に含まれます。そこで、この施主支給の手間とリスクをなるべく少なくしてゆく仕組みが整った、オープンシステムをご紹介します。この方式では、いろいろな手間や専門的な事柄について、設計事務所がお手伝いすることになります。またリスクについても保険で解決出来るようになっています。是非参考にしてください。
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この回答の相談
年内に住宅を建築予定です。
今、注目されている施主支給という方法で家を建てたいのですが、どのようにすすめていけばいいでしょうか?
また、注意点やお勧めのところがあれば是非教えていただきたいのですが。よろしくお願いします。
ケロッグさん (東京都/30歳/男性)
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