マンションのペット問題について

ore100様　
はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
ご質問いただきました件ですが、内容をまとめますと、入居後3年ほど経った頃に
住民投票があり、ペット同居が不可になってしまったということでしょうか？

なお「ペット同居可能と宣伝した方が売れ行きが良いので、新聞の折り込みには
ペット同居可能と書いた」と怒鳴っていたのはマンションを販売した業者の方
ということでしょうか。

詳細な状況の把握ができていないため、一般的なアドバイスにはなってしまいますが、
ペット可だったマンションが不可になることはあります。
しかし、その場合でも「現在飼育中のペットに限っては飼育が継続できる」とするのが
通常ですので、既にore100様と一緒に住んでいるペットがいれば、当該ペット一代に
限りとなるでしょうが、引き続き飼育ができる可能性は大きいです。

これから内緒で飼う場合は、バレた際にペットを手放すことや強制退去を促されたり、
罰金等の請求などもあるかもしれません。
その対応についても規約や細則などに定められていると思いますが、それを事務的に
実行するのか、話し合いの機会をもってくれるかは、管理組合や管理会社によります。


ペット飼育を可能に戻すには、特別決議事項で住民の4分の3以上の賛成により
管理規約を改正する必要があります。
そのうえで、普通決議事項である住民の過半数の賛成により飼育の細則内容に承認、
また、トラブルが起きた時の対応や解決方法を事前に考えておくことも必要です。

おそらく、入居後3年程度であった住民投票とは、これの逆でペット可から
不可に管理規約変更をする住民投票にあたるかと思います。

この投票から時間があまり経っていないようですと、ペット反対住民の数も
減っていないと思われるので、議題にあげてもペット賛成になる可能性が
少ないと考えられます。


マンションに関しては戸建てと違い平面で使い勝手が良く、防犯面や管理の
状況が良かったり、階数によっては眺望も魅力となります。
一方で、複数の住民が集まって形成されているものでもありますので、
自身が所有する部屋であっても、ペットの飼育に限らずリフォーム工事や
玄関前に荷物を置いたりベランダの手すりに布団を掛けたりすることも
取り締まる規約内容もあります。

ore100様が不動産を選ぶ理由に、ペット飼育が第一優先ということでしたら、
マンションはその面でore100様の希望を十分満たせないデメリットをもって
います。
もし、所有するマンションでしたら、第三者に賃貸することで家賃収入を得たり、
それでペット可の戸建てに住み替えるなどの方法も一つかと思います。

また、「ペット同居可能と宣伝した方が売れ行きが良いので」と怒鳴っていた人が、
このマンションの仲介業者や販売業者で、意図的に人を集めた後で規約を変更した
ようなら詐欺にも抵触する可能性がありますし、契約の有効性も疑われます。
当時のチラシがなかったとしても、会話の中でそういった経緯があった旨は
引き出せるかとおもうので、それを録音して言質を録っておくのも、相手方に
責任を追及する際良いかもしれません。

そういった不動産の有効利用を他に考えることや言質を録っておくで、
精神的にも楽になるかと思います。

ストレスの多い日々と察しますが、ore100様にとって役立つアドバイスとなれば幸いです。
以上、ご参考になりましたでしょうか。
アドキャスト:http://ad-cast.co.jp/　 藤森哲也