心理テスト・投影法について

にこふくさん、初めまして。
HTPテストというのは心理テストの一種で、画用紙にあなたのイメージで家（House）・木（Tree）・人（Person）を描いてみて下さい、との指示により描き、描かれた絵にはその人の無意識的な深層心理が表れるとの理論により絵を分析して、その人の内面を分析し理解するためテストです。
深層心理がその絵に投影されるので、投影法と言う分類になる心理テストです。

指示はシンプルなので、その指示をどう受け取って描くかも描き手の自由で、あまり理屈で考えないで漠然と思いのままに描く方が、無意識的な心理が投影され易くテストの趣旨に適した結果となるものでしょう。

ですから、にこふくさんが描いた時に家が町（都市？）にあるか郊外（田舎？）にあるのかなどは、あまりイメージしてなかったとしてもそれで良いと思います。
家がどこにあるかまでイメージして描く人もいれば、そうでない人もいるでしょう。

テストを行ったカウンセラーさんの質問の意図がどういうものだったのかは想像するしかありませんが、おそらくにこふくさんの描いた絵を見て、何かを感じ、内面的なイメージを膨らませてより内面の理解をより深めるために「あなたの描いた家は町にある様なイメージですか？それとも郊外にある様な気がしますか？今のお気持ちで良いのでイメージして答えてみて下さい」と言う様なものだったのかと思います。

テキトーに「郊外」とお答えになったようですが、言いかえれば、
深く考えずに反射的に応えた答えの方が、無意識的な内面が表れているとも言え、それで良かったのではないでしょうか。
ただ、描く時もイメージしていなかったし、聞かれた時もイメージできなかったのであれば、
「考えていませんでした」「わかりません」と答えても良かったかと思います。

例えば「家」があなたのどんな内面を表す事になるのかなどをあらかじめ知ってしまっていると、意図的な意識が働いて家を描いてしまう事になり、その方がテストの正確な結果が出なくなってしまいます。

丁寧に描かずになるべく早くサッと書いてしまったと言う事も、単に忘れっぽいのでは無く、無意識的な心情が働いたと解釈出来ると思います。
例えば「家」は描き手の現在の家族関係や、将来の家庭像と言うものを象徴して描かれる傾向があるのですが、その家をなるべく早くサッと書いてしまったと言うのは、あなたの家族関係がとても希薄だと言う事を表しているのかも知れません。
そしてもう一度きちんと描きたいと言う想いは、そんな家族ともう一度きちんと向き合いたいと言う様な無意識的な想いの表れかも知れません。

再度テストをやり直す必要は無い様に思いますが、もしテストを行ったカウンセラーさんとまたカウンセリングを行う機会があるのなら、今書かれている様なお気持ちを伝えられた方が、よりよこふくさんへの理解が深まり、テストの分析にも役立つように思います。

カウンセラーは、ありとあらゆる情報を有意義に取り扱って、あなたへの理解と利益を考えるものだと思います。