対象:独立開業
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お答えします。
結婚仲介事業の開業に関するご相談ですね。まずそれぞれのご質問に、お答えします。
1. わが国では結婚相談所は認可制ではないので不要です。
2. 税金計算上の様々な優遇を受けられる青色申告の要件となりますので、出した方がよいです。青色申告をしないこともできます。少なくとも、出して損をすることはありません。
3. 費用はかかりません。税務署で用紙をもらうか、書式をダウンロードして税務署に郵送もしくは直接提出してください。
4. 扶養控除に関わる「合計所得金額」には事業所得も雑収入も合算で計算されますので、特に雑収入にした方がよいということはありません。
5. 個人情報保護法という法律により利用目的(何のためのに情報を収集するか)説明する必要があります。また必要無くなった時には直ちに破棄する必要があります。そのほかにも、非常にデリケートな個人情報を扱う仕事ですので、取り扱いには十分な注意が必要です。これについては後述します。
6. 自身の事業に関する経理・税務申告をご自身で行うことには特に問題ありません。
独立行政法人 中小企業基盤整備機構の開設する中小企業ビジネス支援サイト[J-Net21]に情報がありますので、ご参考にどうぞ。
業種別スタートアップガイド:結婚相談所
http://j-net21.smrj.go.jp/establish/startup/jirei_h033.html
個人情報の取り扱いについてです。注意すべき点はいろいろありますが、ここでは(1)損失しない、(2)流出させない、(3)間違えないの3つに分けて、特にパソコン内でデジタルデータで扱うことを想定して、ご説明します。
(1)損失しない
自宅のパソコン等をご利用になるということで、壊れてしまった場合でも業務が継続できるようにしなければなりません。極端な話ですが、火事や盗難でPCが無くなっても復旧できるように、情報は複数の媒体にバックアップをとり保管しましょう。近年ではデジタルデータに関しては、Amazon S3のようなデータ保管サービスを利用すると大量のデータを比較的安価に保管できます。また小規模におこなう場合は、データを紙に印刷しておくことも有効な障害対策となります。
(2)流出させない
重要なデータを扱うPCのウィルス対策をすること、Windowsのセキュリティパッチなどを常に最新の状態にしておくことは必須です。更にリスクを低減するためには、業務に使用するPCでは、業務に必要のない海外のウェブサイトを閲覧しないなどの気配りも必要です。
またデジタル以外の次元でも、紙に出力した情報を、関係のない人に見える場所に置かない、第3者に顧客の話をしないといった点にも注意が必要です。公共の場での電話や何気ない会話の中でも個人の特定に結びついてしまう場合がありますから気をつけましょう。
(3)間違えない
誤った情報に基づいて仲介することは、ぬいこさんの結婚相談サービスの評判を著しく下げてしまいます。
収入や年齢など重要な情報は聞き取りするだけでなく、必ず定期的に本人に確認を取りましょう。
ある人に送るメールや添付ファイルを別の人に送ってしまうなど。添付ファイルで送る場合などには送信先を確かめましょう。
その他、以下のような対策は少ない費用で高い効果がありますので、段階的にでも試してみてください。
・通常使うユーザと、結婚相談サービスの仕事をするユーザを区別する。(パソコンのログインユーザ、メールアドレスなど)
・結婚相談サービスの作業は、Windows標準のフォルダを使わない(マイドキュメントや、そのサブフォルダはウィルスなどの標的になりやすく危険)
・添付ファイルに会員ごとに異なるパスワードをつける。(会員番号と氏名と記号などでパターン化すれば、手間の軽減も可能)
最後に、様々な注意点を述べてきましたが、PCのセキュリティにも限界はあります。また人間である以上、ミスも完全になくすことはできません。万一、事故が起こった時には誠意をもって冷静に対応することを心がけましょう。ぬいこさんのご成功をお祈りします。
回答専門家
- 小松 和弘
- ( 東京都 / 経営コンサルタント )
- ホットネット株式会社 代表取締役
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