対象:一般歯科・歯の治療
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河合 毅師
歯科医師
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前歯の破折・脱臼について
はじめましてアトラスタワー歯科の河合と申します。
さて文面から推測すると転倒して前歯を破折・亜脱臼して
口腔外科で神経処置を施した後、他歯を固定源にして
固定しているということでよろしいでしょうか?
担当医が言うように約1か月様子を見た後に固定を解除して
部分的なレントゲンを撮影したり動揺度を測定して
亜脱臼の状態を診断・確認すると思います。
ただし長期で固定すると歯とその周りの骨を繋いでいる膜(=歯根膜)
が廃用萎縮(刺激のない安定状態が続いて萎縮する)するので、
約1か月程度で多少の動揺があっても固定は外さなければなりません。
本来固定は約2週間程度とされていますが患歯の安定と
疼痛の緩和を目的として約1か月程度固定を行うこともあります。
質問1)
上のような状態ですが、今後、治療をすすめる上で特に気をつけるべきことが
あれば教えて下さい。
前歯で噛むことをしばらく制限して、対合歯(噛み合う歯)との接触を
他の歯が噛みあった状態でも亜脱臼している場所は避けるべきです。
>質問2)
仮に元通りにくっついたとして、その後、歯列矯正は可能でしょうか?
歯並びがよくないので、矯正したいとずっと考えておりました。
神経がなくなった歯は予後が悪くいずれ保存不可能になりやすいです。
また歯根膜も壊死してしまう可能性もあり骨性癒着(歯根膜の介在しない歯と骨の癒着)
すると矯正で動きにくいので大がかりな処置が必要になり、
更にせっかく動かしても根が吸収して動揺を起こすなどしやすいです。
他の方法として、その歯を抜歯して、しばらく仮歯でスペースを確保しながら
他の歯を矯正して動かしたのち、完成したスペース(良い位置に仮歯がある状態)
に合わせてインプラントを埋入するという方法もあります。
ブリッジは他歯も切削するのであまりおすすめはできません。
当院は外傷歯の治療と矯正を専門的に行っており随時無料相談も受け付けております。
よろしければ、当院HPをご覧になってお気軽にご来院ください。
アトラスタワーデンタルクリニック(http://8wa.jp/)
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