対象:エクステリア・外構
中島 通泰
ガーデンデザイナー
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外構のゾーニングについて
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こんにちは。名古屋で外構の設計をしています。
アーバンスケープの中島です。
外構でどこに何をどの大きさで配置するかを決める作業をゾーニングと呼んでいます。
設計者としても最初に行う大切な作業です。
外構では、敷地の大きさや建物配置の影響が大きいと言えます。
望み通りの使い勝手が出来上がったらイメージと違うということがないよう、
専門家とじっくり打合せすることが重要です。
正直ネット上のやりとりで判断できない内容ですが、気になったことがありましたのでお伝えします。
まず、平行駐車で5mの車を入れるには一般的に7.5mは道路境界上に障害物が置けません。(この場合は人用の門扉の柱や伸縮門扉の柱となります。)現実にはシビアな駐車場も存在しますが・・・
サイドの境界のブロック塀などの存在があれば、間口8.6mでの残りはかなり少なくなりそうです。門扉幅がどれぐらい確保できるかは確認が必要です。
また、人用の門扉と伸縮門扉は図面上では配置できるとおもいますが、伸縮門扉のたたみ幅や回転時の動線と駐車位置との関係も検討が必要です。
さらに前面道路の高低差。伸縮門扉のキャスター幅。車を入れた後の乗り降りスペースの確保。玄関までの高低さによる階段の段数など。検討しなくてはいけない事項は多くあります。
あくまで実際に設計される方とよく打合せをした方がいいでしょうね。
私の個人的な意見としては、当面車を使用しないという点とお子様の飛び出しへの配慮を考えて、自転車スペースと人用の門扉が付いたアプローチ兼階段をクローズして、車のスペースはオープンのセミクローズにしておきます。そして車を購入した時点で車の大きさに合わせた車のクローズリフォームを検討する案をおすすめすると思います。
飛び出しへのケアが必要なのはお子様の年齢がある程度までになる数年間です。
車所有の計画との時期的な要素も検討してみてください。
評価・お礼
tatsuya7 さん
2012/01/28 00:32
早速の回答を頂き、ありがとうございました。
工務店との打合せは1回だけで決めて欲しいと言われており、綿密な設計が期待できず不安でした。
専門家の方に適切な回答を頂け、本当に感謝しております。
内容については、ご指摘の通り車の出入りを考えると、人の入る門扉の幅が制限され、悩んでいる状況です。
車のこと、子供の飛び出しの事もありますが、それ以上に境界を何らかの形で強調したい気持ちがあり、伸縮門扉をなんとか配置する方向に気持ちが行っています。
奥行きが4mあるので、斜めに入るような形で駐車場の間口を6m程度でなんとかならないか検討しています。
またお世話になるかもしれませんが、よろしくお願いします。
中島 通泰
2012/01/28 07:50
アーバンスケープ中島です。コメントいただきありがとうございます。
文面からも外構の事をご自身で良くご理解していただけている事が伝わります。
敷地をクローズすることが優先であれば、やや斜め駐車で6m程度の有効間口の案でしか、実現しにくいでしょうね。私は、車の動線を検討する時、車メーカーのホームページに出ている上から見た車の絵を100分の1や50分の1の図面に合わせて縮尺を合わせたものを切り取って図面上で動かして検討します。
あとは、前面道路の高低差や、敷地内の高さ関係での取合いが問題なければこの方法が一番可能性があるはずです。外構の打合せを1回で済ますというのはお施主様にとっては厳しい条件ですが、理由があるのでしょうね。ご希望通りの外構が問題なく作られるのを願います。
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この回答の相談
オープン外構で検討していましたが、周辺の家が全てクローズ外構となっており、我が家も多少は境界線をはっきりさせたいと考えるようになりました。
南に6M幅の道路が面しており、間口が8.6m、家… [続きを読む]
tatsuya7さん (東京都/39歳/男性)
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