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森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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元本確保だけでなく、購買力の確保も考えて

2012/01/24 17:23
(
5.0
)

まみむめマミー様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

ご質問の件、もし私が同じ状況下で、資産運用を考えるとしたら、分散投資を考えると思います。

ざっくりといえば、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式、不動産、商品(コモディティ)に種類を分散させます。

もちろん、円の元本確保型商品も組み入れますが、それのみだと、円安に向かうリスクやインフレ(物価上昇)のリスクに対処できません。

仮に円安やインフレになると、元本確保をしても、通貨の購買力が確保されません。

ところで、今後、円安やインフレは、ありえるのか
ということですが、個人的には、この先10年で考えれば、そうなる可能性は高いとみています。

というのも、今、日本政府は、約1000兆円の借金を抱え、税収が年40兆円程度しかない状況です。

家計に例えるなら、年収400万円台の人が、1億円の借金を抱え、利息を払っていかなければならない状況に近いわけです。

今は、10年借りて、年利1%前後のような超低金利で借りられているので、何とか持ちこたえられていますが、返済能力に疑問を持たれ、仮に金利を2~3%に上げられてしまえば、持続できなくなるのは、上の数字を見ても明らかです。

もちろん、日本の景気が良くなり、税収が増え、返済を継続できるというシナリオもありえます。

ですが、最近は、円高、デフレなどで、景気の低迷が続いており、しばらくこの状態が続きそうです。

個人的には、余程劇的な増税、年金カットなどを実施しない限り、ある段階で、日本国債の金利が急上昇することは、避けられないのではないかとみています。

ちなみに、金利が上昇すると、既存の低金利の日本国債の価格は、下がります。

その意味で、国債の金利上昇を、国債の暴落と表現する人もいます。

昨年は、世界第8位の経済大国イタリアにまで、国債暴落(金利上昇)の火の手があがっています。

日本にどんな現象が起こるかを予測するためにも、欧州債務危機の状況は、よく見ておいた方がよいと思います。

なお、分散投資については、単にそれぞれの商品を買えばよい、というほど、単純な話ではなく、投資タイミングの話など、いろいろありますので、もし必要と思われる場合は、この分野に強い専門家にご相談ください。

以上、ご参考になれば幸いです。

相談
ファイナンシャルプランナー
分散投資
資産運用
家計

評価・お礼

まみむめマミー さん

2012/01/24 21:56

とても解りやすくありがとうございました。
おっしゃる分散投資を勉強してみようと、思います。あと先生の様な専門の先生方というのは、先ず一番最初はどのようにして勉強されたのでしょうか。
私にも出来る最良方法をお教え頂けたら幸いです。また重ねて先生のお薦め方法に外貨預金が無かったのですが、お差し支えございませんでしたら理由を、お教え頂けたら幸いです。質問ばかりになってしまい申し訳ございません。

森本 直人

2012/01/25 14:36

まみむめマミー様、再質問拝見しました。
分散投資を勉強されるのですね。
上に書いた通り、日本は、これから大変な時代に入りそうですが、個人レベルでは、いくらでも明るい未来を描けますので、ぜひ、頑張ってください。

専門家は、どのように勉強しているか。
については、初めはもちろん、すべての人が初心者です。
私の場合は、まず、書籍やセミナーから勉強を始め、実際に家のお金を使って投資をし、あとは、ご相談者の皆さんと一緒に、調べたり、考えたりしながら、ひたすらケーススタディの経験を増やしてきました。
これが5年以上になります。

ちなみに専門家は、ひたすらそればかりやっているので、専門家といえます。
余程の怠け者でない限り、一般の方よりも詳しくなります。

専門家と相談しながら運用すると、お金以前に大幅な時間の節約につながりますので、ぜひ一度ご検討ください。
もちろん私でよければ、いつでも承ります。

外貨預金については、預金保険制度の対象外なので、私は、積極的には、おすすめしません。
今の時代は、為替のみの取引もできたりしますので、外貨投資の選択肢は広いです。

回答専門家

森本 直人
森本 直人
( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
森本FP事務所 代表
050-3786-4308
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い

お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。

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この回答の相談

教育費積立

マネー 教育資金・教育ローン 2012/01/24 01:05

お世話になります。

以下の点について、御高察頂けましたら幸いです。

尚、可能でしたら先生方の、同じ状況下でご自分でしたらどうなさるか、も加えてお教え願えると嬉しいです。

主人(34歳)自営にて年収1000… [続きを読む]

まみむめマミーさん (東京都/26歳/女性)

このQ&Aの回答

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