野中 香
パーソナルコーチ
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病でも性格でもありません
安部さん
こんにちは。
パーソナル・コーチ&心理セラピストの野中です。
わたしはお仕事で毎日いろいろな方のご相談をお聞きしているのですが、
まさに安部さんがここで書かかれた内容と同じご相談が本当に多いのですよ。
つまり、大人になってから自分を偽ってきたことに段々気づくことが実は多いのです。
ですから、安倍さんが16歳という早い年齢でそのことに気づいている、ということはとても良いこと、とわたしは思っています。
ちょっとした軌道修正で、本当の自分を取り戻すことができると思いますよ。
当然、病でもなければ性格の問題でもありません。
これは、人が普通にやってしまう心の情報処理のミスなのです。
まず、できれば、お辛いかもしれませんが、いじめられたと感じた時のことを少し思い出して欲しいのです。
もしかすると、その時、あなたは自分のことを「いじめられるなんてはずかしい」、「わたしはいじめられるようなダメな子なのかも」、「いじめられる自分なんて認めたくない」、などと感じなかったでしょうか?
いじめられてしまう自分に対する自己嫌悪の気持ち、惨めな気持ち、といったらいいでしょうか。
そして、その後「自分を変えなくては」「いじめられてなんかない、と平気なふりをしなきゃ」などと考えなかったでしょうか?
もしもこういった心の過程がもしあったとしても、それは当たり前のことなんです。
誰もが、惨めな自分なんか認めたくはないのですから。
でも、そうして自分の感じた嫌な気持ちから逃げようとしても、蓋をしようとしても、忘れようとしても、簡単にそうできるものではありません。
押さえつけようとすればするほど、跳ね返してくる力も大きいのです。
だから、段々と生きるのが辛く、嫌になってくるのでしょう。
さて、少し話は戻りますが、もしいじめられた時に「ダメな自分」を感じたとして、そのまま今日まで過ごしてきたのだとしたら、是非今もう一度冷静に自分を見つめ直してみて欲しいのです。
補足
あなたは、本当にその時、ダメな子だったのでしょうか?
本当は、何も悪いことなどしてなかったのではないでしょうか?
相手の言葉やふるまいを、そのまま信じ込んでしまっただけなのではないでしょうか?
今、お母さんに八つ当たりしてみたりして、自己嫌悪に陥っているあなたは、本当は優しくて人の気持ちの分かる子なんじゃないかとわたしは思っています。
あなたは自分を偽らなくても、きっと素のままでも十分に受け容れられる存在です。
これ以上、自分を嫌って生きるエネルギーをどんどん失っていく前に、どうぞ真実に気がついてください。
真実とは、他者の言動の中にあるのではありません。
必ず、自分の心の中にあります。
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