対象:心の病気・カウンセリング
うつ病の変遷 ?
かつてのメランコリー親和型のうつ病の患者さんは、皆さん大体同じような経過をたどって、治癒されることが一般的でした。
家族や会社のために身を挺して尽くし、一所懸命働いてこられた方が、うつ病になり、周囲の手厚い看病を受け、ゆっくり休息を取り、回復していかれたのです。
そこには、自分のことを差し置いても、他者への配慮を優先するという、かつての日本人の姿がありました。
戦前のお生まれの方に多かったタイプのうつ病です。
最近では、社会文化的な影響もあると思われますが、うつ病が非常に多様化してきており、一口にうつ病と言っても、その方のもっていらっしゃる背景にあるものや、性格傾向によって、治療の経過も様々です。
突然衝動的になり、突発的な行動を抑えられない、という症状は、10年ほど前までは「人格障害」といわれた方に多く見られた傾向でした。
最近では、人格障害の方の多くも、うつ症状を前面に出して受診されることが多く、「うつ病」として治療されていることが非常に多いものと思われます。
人格障害の治療には、精神分析的な精神療法が有効かと思います。
治療期間は数年に及ぶこともあり、健康保険が使えないことが一般的ですので、費用もかかりますが、ご検討なさってみては如何でしょう。
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