ある日たまたま話す機会があり、何の気なしに“最近雑用ばかりでつまらないでしょ?”と話しを振ると、思いのほかびっくりした顔で“なぜ雑用ばかりって知ってるんですか?”とのこと。“見てれば何となくわかるけど…”と言うと、今度は思いのほか嬉しそうに“わかってくれる人がいたんだ…”とのこと。“理解者がいると思うとちょっと気が楽になります”と何も考えずにいったことなのに必要以上に感謝されてしまいました。“上司は自分の気持ちにはまったく気づいてないんですけどねえ…”と愚痴は言っていましたが、彼女の気が晴れたならまあ良かったか、などと当時は思ったものです。
何が言いたいかというと、人はどんな些細なことでも気に留められ、理解されるとうれしいということ。よく観察して気づいた小さな変化は相手に伝える、こんなことの積み重ねも組織での信頼関係作り、更には仕事そのものにも良い影響を与えるようになるのだと思います。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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