ある日の昼休み、その人が食事をして帰ってくると、入社したての新入社員たちが会社の入居しているビルの入り口で、地べたに座り込んでたむろしていたそうです。そこは他の会社の人たちも通る公共の場所。あまりの非常識にビックリしてすぐに注意したところ、相手の新入社員たちもビックリした顔をしてとにかく平謝り。後からも改めて謝りに来たそうです。
要するに、普通に見れば非常識を思われることを、本人たちは何の悪気も疑いも無くやっていたということ、常識そのものを元々わかっていなかったということなのです。一言で言ってしまえば社会経験の少なさから来るのでしょう。また一方では、注意をされれば意味を理解できて、受け止められる素直さがあるということもできます。教えれば直せるのです。
“今時の若者は・・・”と嘆きたくなる方々も多いでしょうが、“何も知らずに育ってきた素直な若者”と捉えれば、実は教えがいもあるのではないでしょうか。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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