昔の上司、先輩、後輩などと飲む機会がありました。
上司先輩は、私より一回りかそれ以上年上の方です。もちろんその当時の昔話になるのですが、ついこの間のように話している事が、ふと考えると実は10年も15年も前の話だったりします。私が生意気だったとか、チャラかったとか言われる訳です。今となってはそれほどでもないと思うのですが…。
でも私から後輩たちを見ても、新入社員の当時を鮮明に覚えている連中が、もう30代半ばから40代です。「お前アホか」とどついた奴が、もう部長になっていたりします。
話変わって、うちの母は今年79歳で六人兄弟の長女です。一番年下の叔父さんももう65歳になろうかという感じですが、母はその叔父さんのことを「〇ちゃんは一人じゃ何にもできない」などといいます。そんなことある訳はないのですが、干支で一回り以上違う弟だと、いつまで経っても昔の子供の頃の感覚のままのようです。
何が言いたいかというと、本人は大きく成長していても、見る側が昔の感覚(固定観念)でいるため、客観的に正しく評価できていないことが結構あるのではないか、ということです。「昔から知っている人」であるほど、そんな傾向がある気がします。
もし自分の会社に「あいつはいつまで経ってもダメだ」などと思われている人がいたとすれば、今一度自分の感覚をリセットした上で、きちんと見直してあげてはいかがでしょうか。
ダメだと決めつけていただけ、レッテル貼りをしていたなんて事に気づく場合があるかもしれません。決めつけてそれを言い続けていたために、本人も周りもそう思い込んでいくうちに本当にそうなってしまっていた、などということもあるかもしれません。
「挽回できない環境はつらいだろうなぁ」と、最近の出来事でふとそんな事を思った次第です。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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