おはようございます、今日は灯台記念日です。
最近ではGPSの普及でその存在意義が問われてきているようです。
事業承継についてお話をしています。
2階建て方式について、概略のみですがお伝えをしました。
この2階建て方式ですが、確かに事業承継のみに的を絞ると、お得になっていることが多いようです。
株式の所有権を法人に移すことにより、事業承継における最大の問題点となる「自社株式に対する課税」の点について、色々と解決できる部分が出てくるためです。
というわけで、事業承継「のみ」に論点を絞れば、色々と便利な点も多いのが2階建て方式です。
・・・ただし、ここまで含みを持たせて書いているのには理由があります。
当たり前のことなのですが、利点しかない方法というのは存在しません。
2階建て方式にした場合、また別の観点から問題が生じることがありえます。
例えば・・・
・事業承継後の企業統治について
今回の話題を始めて以降何回か確認をしましたが、中小企業の経営においては出資と経営が一致している方が無難です。
出資者=経営者の状態であるからこそ、様々な決断と行動が迅速に進みます。
その一方、2階建て方式にすると、経営者は個人ですが出資者は法人組織になります。
ここで経営者である個人と出資者である法人組織が完璧に同一とも言えるような状態であれば問題も少ないのですが・・・もしそこにズレがあると、色々と面倒なことになります。
2階建て方式を採用するに当たり、様々な形態の法人組織が設立されることがあるのですが・・・それが複雑であればあるほど、事業承継後の経営に影響を及ぼす可能性が高くなります。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
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