- 上津原 章
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
- 山口県
- ファイナンシャルプランナー
-
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対象:お金と資産の運用
来年1月から、公務員や専業主婦といった方々を含めた、すべての現役世代が確定拠出年金に加入できるようになります。
確定拠出年金とは、
簡単にいえば支払う金額(掛金)が確定している年金です。
保険会社の個人年金、自営業者などの国民年金基金も掛金が確定していますが、大きく違うのは、お金のふやし方によって将来の受取額が大きく違うことです。
では、運用利回りによって受取額はどのように違うのでしょうか。
毎月1万円ずつ投資した場合で比較してみます。(1年複利で計算)
ふやす期間 |
投資元本 |
3% |
4% |
5% |
10年 |
120万円 |
137万円 |
144万円 |
151万円 |
20年 |
240万円 |
322万円 |
357万円 |
396万円 |
30年 |
360万円 |
571万円 |
673万円 |
797万円 |
ふやす期間が長いほど、運用利回りによる差が大きくなっていきます。
長生きをするために、お金をふやす知恵がますます大事になりますね。
確定拠出年金の背景
では、全ての現役世代に確定拠出年金加入を認めたのはなぜでしょうか。その背景として考えられるものを2つお話しします。
<世代間扶養の限界>
公的年金制度は、働いている世代の保険料を、年金を受け取る方へ仕送りすることで成り立っています。少子高齢化の中で、これから働く世代が少なくなり、年金を受け取る世代が増えていきます。
今も、保険料収入だけでは年金の支払いに間に合いません。平成26年度は、保険料収入3,256億円に対し、年金給付は5,030憶円です。差額は、税金や過去の積立金から得られる運用益で賄っています。※厚生労働省:公的年金各制度の財政収支状況(平成26年度)参照
<公的年金の積立金も大きく目減りすることがある>
私たちの公的年金を運用している、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の利回りは以下のとおりです。
|
平均利回り |
2001年度から15年間 |
2.70% |
直近5年間 |
5.76% |
2015年度 |
-3.81% |
長期的に見ると預貯金の利回りをはるかに上回っています。ただ、株式の運用割合は45%前後と5年前の2倍になっていますので、今後も運用利回りがマイナスになる年は度々出てくるでしょう。
これらの話を合わせると、
このコラムの執筆専門家
- 上津原 章
- (山口県 / ファイナンシャルプランナー)
- 上津原マネークリニック お客様相談室長
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