- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
皆さん、叱ると怒る、この違いわかりますか?
先日カフェにいる時の上司と部下の会話を聞いて、上司の方がこの違いをどうもわかっていなかったようで、
部下の方を追い詰めているように感じる現場に(たまたま)居合わせてしまいました。
上司の方がこの違いを知らないで、コミュニケーションをしてしまうと、部下をつぶしてしまうなあと思いました。
そんな出来事がありましたので、本日はその「違い」について私の考えを述べさせてください。
叱ると怒るの違いとは?
まずはこの2つを私なりに定義させていただきます。
・怒る ⇒ 自分の感情をぶつけること。特に不平や不満といった感情をぶつける。
・叱る ⇒ 相手の行動や行いを正すこと。ニュートラルな行為。
このようになると思います。
定義を比べると一目瞭然ですね。
1.叱るは相手のため、怒るは自分のため
2.叱るはニュートラルな表現、怒るは感情表現
この二点が大きな違いです。
ですから2つはトレードオフではなく、並び立つものだと思っております。
つまり、怒りの感情を伴いながら叱ることもできますし、その感情を入れないで叱ることもできると思います。
怒ると叱るのバランスをとる
皆さんも「怒る」とは、あまり良くないことという刷り込みがあると思いますが、使いようによってはよいことだと思います。
例えば、命にかかわること、周りに多大な迷惑をかける行為に対しては、怒りの感情を持って叱ることで相手に重大さが「伝わり」、行動を「正す」ことにつながると思います。
要はバランスです。
怒りの感情を伴っても、行動を正すために出すのであれば、決して悪くないと思います。
悪い怒りの出し方は、怒りの感情を出すことで自分だけがすっきりする。
どこを正すべきかは相手に言わない。
これがいけないことです。
冒頭の悪いコミュニケーションの例がまさに後者でした。
自分の怒りの感情を発散させるためだけに、コミュニケーションをしているので、怒るが延々と続き、なかなか「叱る」つまり「正す」ことをしていない。
かつ怒ってすっきりしてしまったら、「もうお店でるぞ」と「正す」ことをせずに、放置してしまう。
最悪ですね。
相手のことを全く想っていません。
とかく何か起きた時には、感情が爆発しそうになり「怒る」こともあると思います。
それはそれで仕方がないです。
ただ怒った後に「叱る」つまり「正す」ということをセットで行ってみましょう。
難しいかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください。
今なら無料で相談が受けられます!
<無料サービス>
メールを利用しての無料コーチングサービスを提供しております。
※月間先着で5名様までのサービスとさせて頂きます。
<その他のコラム>
このコラムに類似したコラム
徳川家康【コーチ列伝】 黒木 昭洋 - BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ(2014/07/22 19:25)
相手にどうすれば納得してもらえるか? 黒木 昭洋 - BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ(2015/04/13 19:00)
戦略レベルのすれ違い 黒木 昭洋 - BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ(2014/12/04 19:00)
成功するリーダーの心得 黒木 昭洋 - BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ(2014/11/30 10:40)
道を究めるとは? 黒木 昭洋 - BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ(2014/11/26 19:00)