- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
「守・破・離」聞いたことありますか?
武道や書道など、師匠について、修練を図るときに使われる言葉です。
少し長いですが「コトバンク」から、その意味を引用してみます。
「剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。」
このようになります。
先日Webでこのことについて改めて考えさせられる記事を拝見しましたので、その記事の紹介と私の考えをお話しできたらと考えています。
「守・破・離」とはコツコツと積み重ねること
【第10回】 「リッツ式」か?「NHK式」か? 一分で一生の信頼を勝ち取る法 高野登×矢野香対談【後篇】
これを読んで感じたことです。
サービスの質を高めて、お客様から信頼を得るためのお二方の考えが、対談を通じてまとめられています。
特に心に残った言葉は以下2点です。
・マニュアルというと、何となくネガティブなイメージを抱く人が多いと思うのですが、私は「型をつくる」ためにも、マニュアルは絶対に必要だと考えています。
・リッツ・カールトンがお客様に提供しているサービスも、マニュアル重視の四角四面のものでは決してなくて、マニュアルによって絶対に守らなければならない基本があるからこそ、その上に乗って遊ぶことができるのだと思います。イチロー選手の言葉に、「当たり前じゃないところにたどりつくためには、当たり前のことをやり続けること」というものがありますが、まさにそのとおりだと思います。それと同じことを日々実践しているからこそ、リッツ・カールトンやNHKには他を圧倒する存在感があるのでしょう。
少し長いですが、心に残りましたので、そのまま引用させていただきました。
これを読まれて皆さんいかがでしょうか?
まさに対談の中でも言われていましたが、マニュアルというとあまり良いものではないと思う人が多いと思いましす、事実私もそう思っていました。
そこに、日本古来の考え方である「守・破・離」という考え方の軸を入れて、マニュアルを「守る」とは「守」の段階、コツコツと努力することで「破」や「離」に向かうことができるということが、鮮やかに浮かび上がってくる言葉です。
そこには一足飛びの感はなく、まさに「コツコツと」という形容がふさわしいでしょう。
他方で、では「守・破・離」は自分一人で成し遂げられることなのでしょうか?
例えば会社でメンバーを率いて仕事をして、メンバーを育成するということに当てはめると、まさにマネージャーが「師匠」に当たると思います。
メンバーへ「流派の教え」をたたき込む「守」、そして自分の色を出す「破」や「離」に導く、メンバーの成長段階を見極め、適切な対応を取るという、そんなことがマネージャーには求められていると思います。
自分は基本ができているか、その基本をメンバーに電動できているか?
メンバーは基本ができているか?基本ができていないのに次に進もうとしていないか?
こんな視点を忘れずに持つことが必要だと、改めて感じた対談でした。
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