- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
「私は小さな積み重ねをほめてほしいの」
こないだ妻と話している中で、こんなことを言われました。
夕食を食べている時のこと。
彼女はパン作りが好きで、うまくできたことのことを話していました。
その話をききながら、私はもっとよくするためにはどうしたらいいだろうと思い、
「こういう可能性はないの?」「もっとうまくするためにはしたらいいの?」のようなことを言っていました。
その時に言われたのが、冒頭の言葉です。
そんな先のことはいいから、「今」をきちんと見てほしいと。
すっかり反省してしまいました。
普段のコミュニケーションを反省する
そして私は妻との話を通じて、普段のメンバーとのコミュニケーションはどうだろう、大丈夫だろうかと反省しました。
いつもメンバーは様々な報告やアウトプットを出してくれています。
そのアウトプットに対して、まず「もっと良くするためにはどうしたらいいか」という視点でしかみられていないような気がします。
たとえば、メンバーがお客様に提出する提案書を作成してくれて、その提案書をチェックした時の第一声を思い出してみます。
・とてもよくできている「けど」、○○を変えるともっと良くなると思う。
こんな具合に、ほめことばを「けど」でつなげて、そのまま指摘をしてしまっているように思います。
よくよく考えると、これは全くよくないですね。
メンバーのアウトプットを正面から見て、良い点がメンバーにきちんと伝わるように褒められていないからです。
たとえば、
・○○という点がよくできているね。素晴らしいよ。でも△△という点を変えるともっと良くなると思うよ。どうだろう?
いったんきちんとアウトプットを受け止めて褒める、ここれが大切だと思います。
ではそういった小さなことからきちんと受け止めて、褒めることがなぜ大事なのでしょうか?
小さな積み重ねが理想への第一歩
組織を率いるリーダーであれば、
・組織をこうしたい
・メンバーにはこうあってほしい
のように理想があると思います。
その理想というのはたやすくたどりつくものではなく、そのためには大きな努力が必要なものです。
その努力を続けるにはどんなことが原動力になるでしょうか?
当然厳しく叱責すること、リーダーがまだまだ自分は満足していないという渇望感を示し、現状に満足するなという意思表示をし続けることは大事でしょう。
でもメンバーも人間です。
それだけでついてきてくれるでしょうか?
私はそうではないと思います。
というよりも妻とのコミュニケーションで改めて気付きました。
褒めなければ人は育たない。
今までできなかったことや、うまくできたこと、これをきちんと見て受け止め褒めること。
どんなに小さなことでもです。
よく考えると小さなことだからこそよく見て褒めるとメンバーは喜んでくれるのではないでしょうか。
これがあるからこそ厳しい叱責や、現状に満足しない渇望感をメンバーは受け入れてくれるのではないかと思います。
遠大な理想を掲げ、そこに到達するためには、小さなことから始めるこの大切さを学びました。
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